毎日のように、新しいウェアラブルが発表される。今回のKairos T-Bandは、これまでの腕時計をそのまま使いながら、バンドを電脳化して、歩数計や通知などの機能を提供する(上の画像ではIM)。こういう製品は過去にもいろいろあったし、中にはスクリーン(画面)がまったくない、単なるふつうの革製のバンドのようなものもあった。今回の製品は十分によくできているから、いんちきではなさそうだ。
NDと呼ばれるベーシックなバンドは、通知を振動で知らせ、センサがセンスしたデータをユーザのスマートフォンに送るだけなので、ディスプレイがない。
T-BANDのND(No Display)モデルは、電池寿命を最優先する方に向いている。通知を振動と多色のLEDでお知らせし、フィットネスや活動のデータ(歩数など)、健康情報などをセンスするだけなので、おしゃれなディスプレイはないしユーザのタッチをセンスする機能もない。これはビジネスマンのための究極のスマートウォッチ、というか、ウェアラブルデバイス(スマートバンド)だ。NDモデルは7日以上の電池寿命を期待できる。
機能:
内蔵されているKairo OSが、テキストメッセージの着信や電話の入呼、アプリからのアラートなどを多色のLED表示器または振動モーターでプッシュ通知する。センサは、9軸ジャイロスコープや加速度計、コンパス、光学センサなどのほかに、NDモデルには皮膚温度や汗を感知するGSR (Galvanic Skin Sensor)が搭載されている。
そのほかのモデルではタッチ対応のディスプレイがつく。また1200ドルのモデルには機械式の時計がつく。
Indiegogoのページに載っている仕様や機能は、どれも実現可能なものばかり(曲面ディスプレイ、振動モーター、各種センサなど)だが、問題は、それらの最終製品へのまとめ方だ。そのへんはまだ疑問だけど、アイデアと実装はなかなか巧妙だ。この、時計ではなく腕時計バンドを電脳化する、というアイデアの製品が、もっともっと出てくるとおもしろいだろうね。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))