アプリコットベンチャーズとTLM、総額30億円を目標とした新ファンド「mint」設立

アプリコット・ベンチャーズとTLMがプレシード期に特化した30億円規模の新ファンド「mint」設立

ベンチャーキャピタル事業を展開するアプリコット・ベンチャーズTLMは5月26日、新ファンド「mint」を設立したと発表した。引き続き出資者を募集しており、最終的なファンド総額は30億円を予定している。

アプリコット・ベンチャーズおよびTLMはそれぞれプレシード期に特化したファンドを運営していたが、より多くの「0→1」起業を応援したいとの思いから、両者の知見を活かし、創業期における投資先企業の支援体制を拡大するためにmintを設立した。

mintの主な投資対象は、国内を中心とするプレシード期のIT系スタートアップ企業で、追加投資を含め1000万円~3億円程度の出資を行うとしている(すでに6社に出資)。

また、起業を検討・予定している人向けに、起業家コミュニティに参加できる6カ月間無料のオフィス支援プログラム「FLAP」の利用、EIR(客員起業家。Entrepreneur In Residence)制度、社会人向け起業支援プログラム「Springboard」を通じた創業支援を行う。

また、次の分野での支援体制も整えている。

  • コミュニティ:コワーキング・オフィス「GUILD SHIBUYA」「Hatch」勉強会&Slackグループ「Mint Community」の運営
  • エンジニア:創業期の悩みの種であるエンジニア採用・開発組織づくりに注力した支援、勉強会などを通じて交流可能な投資先CTOコミュニティ「PROP」、投資先共同でのLT大会などを実施
  • 専門家ネットワーク:CI、BI、UI/UXデザイン、プロダクトデザイン、ディレクションまで幅広くブランドを支援するクリエイティブチーム「Unthem」(アンセム。GUILD SHIBUYAに入居)といった専門家とのネットワークを構築。GUILD SHIBUYA入居者はUnthemへの相談が可能

関連記事
10年務めたサイバーエージェントを離れ、7億円規模のファンド組成——アプリコット・ベンチャーズの挑戦
“本気で起業目指す社会人”向けに2ヶ月間の支援プログラム、VCのデライトとアプリコットが共同実施へ
華やかじゃない、すぐにお金にならない、でも支えたい——独立系VCを立ち上げた24歳の投資家

カテゴリー:VC / エンジェル
タグ:アプリコット・ベンチャーズ(企業)TLMVC / ベンチャーキャピタル(用語)日本(国・地域)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。