Cedexisは、大企業が自分たちのトラフィックの、サーバーからCDNへ、クラウドプロバイダーへ、そして最後に顧客に届くまでの、流れをモニタするタスクを助ける。同社は今日、Ginko Venturesが率い、FoxconnとNokia Growth Partners、Citrix Systems Venturesおよび同社のシリーズAの投資家Madrona VenturesとAdvanced Technology Venturesが参加するシリーズBのラウンドで、2200万ドルを調達したことを発表した。これでCedexisの総調達額は3300万ドルになる。
同社の本社はオレゴン州ポートランドにあり、現在はAccor Hotels, Airbus, Comcast, LinkedIn, Mozilla, Nissan, Shutterstockなどが顧客だ。同社によると、顧客数はほぼ1000社、ということだ。
Cedexisは多様なネットワーク管理機能やネットワーク最適化機能を提供している。それらの中でも核となるRadarは、クラウドソーシングによるリアルタイムの、クラウドとネットワークのパフォーマンスモニタリングツールだ。同社の顧客は、そのデータを見て、さまざまなプライオリティ(コスト、パフォーマンス、可利用性、これらのミックス)に基づき、トラフィックのルートを最適化する方針を決める。実際に最適化を行うツールが、CedexisのOpenMixサービスだ。顧客はCedexixのサービスを使って、いくつかの重要なパフォーマンス指標に現れた自分たちの意思決定のインパクトを測ることもできる。
CedexisのCEO Scott Groutは次のように語る: “Cedexis Radarのコミュニティを100社近くにまで育て、その中にはTumblr, Microsoft, LinkedInなどの大物Web企業もいる。この急速に大きくなってきた市場を捉えていくために、営業とマーケティング努力を拡大したい”。
Groutによると、同社の新しいプロダクトであるビデオトラフィックの最適化ツール”Buffer Killer”も採用が増えており、これが2016年における、二つ目、または三つ目に大きいユースケースになりそうだ、と。
“Buffer Killerを作ったのは、従来型のWebサイトとモバイルアプリの両方の顧客から要望が多かったからだ。今ではほとんどの企業が、オーディエンスとのリッチなコミュニケーションを築くために、ビデオを積極的に使っている”、と彼は語る。“嬉しい驚きなのは、これまでの顧客と違ってビデオのデリバリを主とする企業がユーザとして増えていることだ。とくにPBSやViaPlay, StarzPlay, JadooTV, Viewliftなどが顧客になってくれたことは、大きいよね”。
新たな資金は企業規模の拡大と、グローバル展開、そして顧客の増加を加速することに充てていく。ということはもちろん、エンジニアリングとマーケティングと営業を急速に拡大していく計画なのだ。