インドの起業家や投資家が新型コロナに打ち勝つため結集、世界中からの助けを求めている

ワクチン接種が広がりを見せ、世界各地でコロナウイルスの蔓延に歯止めがかかりつつある今、世界2位の人口を誇るインドではまったく異なるストーリーが繰り広げられている。

インドの一部の州では検査数を減らしたり死亡者数を過少に報告したりしているにもかかわらず、2021年4月下旬、毎日、世界全体の感染者数の約半分を占める30万人以上の新規感染者が報告されている。

医療機関では新規患者のためのベッド数が大幅に不足しており、医師たちはソーシャルメディア上でしばしばNarendra Modi(ナレンドラ・モディ)首相をタグ付けして酸素などの必要な医療機器の提供を訴えている。

映画界やスポーツ界などの複数の主要産業が、まるで何事もないかのようにしてこの危機を無視し続ける中、起業家やスタートアップが希望の光となって立ち上がり、国家が今直面している暗闇を乗り切るために行動を起こしている。

インドにおける何千ものスタートアップが自身の生き残りをかけて奮闘していた2020年とは一変した驚きの変化である。いまだに深刻な混乱に陥っているスタートアップもあるものの、我が国に救いの手を差し伸べるということが、ほとんどのスタートアップにとっての優先事項となっている。

何百ものスタートアップやベンチャーキャピタリストが多大な時間を費やしてソフトウェアを構築し、人々が最新情報を入手したり財団に寄付したりすることを容易にする方法を模索している。またこの危機を取り巻く課題を解決できる可能性のあるアイデアを探り、資金を提供しているのだ。

立ち上がった2つの組織。

ACT Grantsは、活動中のほぼすべてのベンチャーファンドやPE企業の他、数十人のボランティアによって運営されている。この取り組みは2020年から引き続き行われているものである。

Zomato Feeding Indiaは、インド最大のフードデリバリースタートアップが、患者や病院に酸素などの重要な物資を提供するというものである。

その他のリソースや取り組み。

https://www.linkedin.com/feed/update/urn:li:activity:6793450535878983680

関連記事
インドがTwitterの同国政治家に対する「操作メディア」判定に異議、「インド型変異株」投稿削除をSNS各社に要請
ワクチン接種普及のためにホワイトハウスはデートアプリと協力

カテゴリー:パブリック / ダイバーシティ
タグ:インド新型コロナウイルス

画像クレジット:Abhishek Chinnappa / Getty Images

原文へ

(文:Manish Singh、翻訳:Dragonfly)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。