ウェアラブルでファッショナブルな電脳玩具Linkitzがプログラミングを愛する女の子を育てる

MITの博士であるLyssa Neelは、子どもたちの社交性やアクセサリ好きという特徴を生かして、とくに女の子たちにプログラミングへの関心を持たせようとしている。 Neel が発明したLinkitzはウェアラブルな電子玩具で、子どもたちが電子回路のブロックを、並べてくっつけたり、並べ方を変えたり、どれかを外したり、またつないだりしていると、ライトの点滅、ブザー音が鳴るなど、いろんな振る舞いをする。それによって、プログラミングの概念を楽しく学習できる、とNeelは述べる。

女の子だけでなく、男の子もLinkitzで遊べるが、MITのコンピュータ科学で10人目の女性の博士であるNeelがコンピュータのプログラミングを好きになったのは小学6年生のときで、自分の3人の娘を見ていてLinkitzを発想した。

Neelは、こう言うr: “彼女たちが小学生のころ、いろんないわゆる‘組み立て玩具’( ‘engineering toys’ )を買ってあげたけど、どれも一人っきりで遊ぶ積み木的なのばかりで、うちの子たちはあまり遊びたがらなかった。子どもたちはとても社交的で、友だちと遊ぶのが好きで、いろんなことを友だちと一緒にしたいのよ。そこで私は、よーし、この子たちが気に入るものを作ってやろう、と決心して、テクノロジの要素のあるゲームを作り始めた。女の子たちの関心が、中学まで持続することを期待している。中学生になると、数学と科学がつまんない、と言い出す女の子がとっても多いから”。

Linkitzのチームは、Neelと協同ファウンダのDrew MacraeとChris Wallaceの3名で、最近カナダのオンタリオ州のCoburgで行われた2014 N100 Startup Competition(N100スタートアップコンペ)で優勝した。‘賞品’の一部が、アクセラレータHAXLR8Rのプログラムによる中国深圳への旅行で、チームは今そこで、Linkitzの玩具としての大量生産のやり方などを勉強している。また製品の最終的な完成と試験とマーケティングのための資金として、Northumberland CFDCから10万ドルを獲得した。

Linkitzは本社をCoburgに置くことにして、すでに地元の技術者たちとプロトタイプ作りに取り組んでいる。子どもたちにプロトタイプで遊んでもらってテストを開始するのは、もうすぐだそうだ。


“今の子たちにとってウェアラブルは、ナウくって、とっても欲しいものなのだ。Linkitzはしかも、点滅したり音が出たりする組み合わせタイプで、子どもたちがプログラミングに慣れ親しむこともできる”、とMacraeは説明する。

N100は毎年Northumberland CFDCが主催するスタートアップコンペだ。賞金は初期投資としての10万ドル。昨年優勝した“ユビキタスコンピュータ”Ubiは、その後63万5000ドルのエンジェル資金を獲得した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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