オイシックス、東大生率いる食のスタートアップ「ふらりーと」を子会社化

できれば毎日でも健康的な手料理を食べたいものだが、特に共働き世帯だと料理まで手が回らないこともあるだろう。料理が自宅で手軽に作れる献立キットの定期配送サービスなどを提供するオイシックスは、本日、食に関連したシェアリングサービスを展開するふらりーとを完全子会社化したことを発表した。買収金額は明らかにされていない。

ふらりーとは2015年11月に設立し、2016年5月より栄養士による料理代行サービスを提供している。現在は、主婦の空き時間を生かした家庭料理のシェアリングサービス「ごふぁん」の開発を進めていて、2017年5月末頃にベータ版の公開を予定している。

ふらりーとの代表取締役を務める齋藤大斗氏は東京大学の学生だ(現在は休学中)。Rettyでのインターンやエンジニアとして自作アプリをリリースするなどした経験がある。また、齋藤氏は東京都が主催し、特定非営利活動法人エティックが運営するスタートアップコンテンツ「TOKYO STARTUP GATEWAY 2015」に参加し、ふらりーとはファイナリスト企業に選出されている。

今回、ふらりーとはオイシックスの傘下に入ることで、オイシックスが展開するサブスクリプションサービスや13万件の顧客データベースを活かして、サービス展開を加速させたい考えだ。

今回の子会社化はオイシックスにとって、食に関連する企業との業務提携や資本提携を行う「フードテックファンド」部門の第2号案件となる。フードテックファンドは2016年10月に立ち上げ、2016年12月に第1号案件として、農地のかん水と施肥の自動化システム「ゼロアグリ」を開発するルートレック・ネットワークスに出資している。

ふらりーとの展開する事業とオイシックスの事業の親和性もさることながら、オイシックスにとって今回の買収は人材獲得を目的とした、いわゆるアクハイヤーの意味合いもあるのかもしれない。

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TechCrunch Japan

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