クラウドソーシングサービス運営のランサーズが東証マザーズ上場、公開価格730円で初値842円

クラウドソーシングサービス事業を展開しているランサーズは12月16日、東証マザーズ市場に上場した。主幹事証券会社は大和証券で、公募160万株、売り出し100万8700万株、オーバーアロットメントによる売り出しが39万1300株となる。オーバーアロットメントとは、当初の募集・売出予定株数を超える需要があった場合に実施される株式の販売方法。主幹事証券会社が対象会社の株主から一時的に株式を借り、売出予定株数を超える株式を、募集・売出しと同じ条件で追加販売すること。

公開価格は730円で初値はそれを100円超上回る842円となった。12月16日午前10時30分時点の最高値は9時34分につけた960円で、10時12分に791円の最安値となり、10時30分現在は初値より少し下がった820円前後に回復して株価が推移している。

同社は、フリーランスや副業を考えている個人と企業をマッチングさせるサービスを展開。経営コンサルタントやライター、エンジニアなどのスキルを持つ個人が希望時間単価を提示して、企業などから仕事を請け負うことができる。

直近の業績は、2019年3月を決算期とする2018年度(2018年4月〜2019年3月)は売上高25億2200万円、営業損失2億200万円、経常損失9300万円、当期純損失は1700万円。2020年度(2019年4月〜2020年3月)の予想は、売上高34億4100万円、営業損失5億1000万円、経常損失5億4900万円、当期純損失2億2500万円。

主な株主は、同社代表取締役社長CEOの秋好陽介氏が56.79%、グロービス4号ファンド投資事業有限責任組合(グロービス・キャピタル・パートナーズ)が8.97%、KDDIが5.24%などとなっている。

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