GitHubが”Boxen”をオープンソース化した。Boxenは、新品のMacをデベロッパ用にセットアップするツールだ。
この、ワンコマンドの自動化ツールを使うと、デベロッパは30分でGitHub上でハッキングできるようになる。
デベロッパ向けにあらかじめセットアップされたラップトップを提供することは、一種のトレンドでもある。たとえばDellは、Project Sputnikでデベロッパ専用に作られたラップトップを開発した。そのラップトップはすでに、一般市販されている。
GitHubは今日(米国時間2/15)のブログ記事で、Boxenは1年前に“The Setup”というプロジェクトとしてスタートした、と述べている。文字どおり、セットアップだ。それは、どんなコンピュータでも、コマンド一発でGitHubを利用する開発マシンに変身させる、夢のようなツールだ。そして、その‘どんなコンピュータでも’を、‘買って箱から出したばかりのMac’に変えたものが、今のBoxenである。なんとすばらしい。
要するにBoxenは、Macをデベロッパが管理するためのフレームワークだ。GitHubのチームは、Puppetモジュールの標準ライブラリを作った。それは、“MySQLを動かすことからMinecraftをインストールすることまで”、何でもやる。やってみたい人は、ここへどうぞ。
そんな状況は、とてもよくある。スタートアップは、自分のニーズに合ったツールを揃えなければならない。だから、ツールを自作することが多い。Boxenも、始まりはそうだった。ユーザはGitHubのデベロッパ、という想定で作られている。ブログ記事によると、アップデートは起動するたびに自動的に行われ、GitHub自身の問題はその場で即座に解決される。ユーザであるデベロッパの負担が、軽い。
ブログ記事でGitHubはこう言っている:
Boxenでは、開発環境をプロダクションと同格に扱っている。コードをテストし、継続的インテグレーションにより変更をデプロイしている。
このようにインターネット企業からデベロッパ向けの新しいソフトウェアが生まれ、同時に開発用のハードウェアもMacやPCのような(消費者も使う)一般市販製品になっていくのは、とってもクールなトレンド、だと感じるね。