サムスンが9月にドイツで開催されるIFA 2020への参加見送り、自社オンラインイベントを開催

これと同じような話を聞いたことがあったら、私を止めて欲しい。とある大企業が、実際に人と人が会う展示会には参加せず、代わりにオンラインのみにすると明らかにした。先の韓国のメディアの報道を受け、Samsung(サムスン)は欧州最大のコンシューマーテック見本市に参加しない(The Korea Herald記事)ことをTechCrunchに認めた。

「我々の最新ニュースや発表を9月初めに自社のデジタルイベントで共有することを決めた」と同社はTechCrunchに述べた。「当社はIFA 2020に参加しないが、将来IFAとのパートナーシップを継続することを楽しみにしている」。

今回の決定は、新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックがまだ続いていることを受けてのものだ。米国時間6月30日に、欧州連合は15カ国からの旅行者を7月1日から受け入れると発表した。新型コロナの感染拡大がまだ懸念されている米国やブラジル、ロシアからの旅行者は引き続き除外される。

筆者はこのところIFAに携わっている人たちと連絡を取ってきたが、誰もが状況を注意深く見守っていることは明らかだ。筆者はまたサムスンのニュースを受けて、フォローアップの連絡を取った。イベントそのものをなくすまでではないようだが、2020年はドミノ現象が繰り返さるのを目にした。この現象で最も知られているのは、欧州の展示会であるMobile World Congress(モバイル・ワールド・コングレス)だろう。1カ月かそこらかけてじわじわと中止に至った。

IFAの主催者は2020年5月中旬、十分な対策を講じて展示会を開催すると発表した。「主催者は公衆衛生の状況が全体的に9月までに改善していることを願っている」としつつ、「可能な限り厳しい安全基準で実施することを決めた」と発表文に書いている。その対策とは1日あたりの出席者を最大1000人に制限する、プレスリリースを厳格な招待制にするなどだ。

だが、現在の新型コロナ感染拡大の状況からすると、多くの出席者は単に展示会を遠くから見守ることを選びそうだ。

画像クレジット:Michele Tantussi / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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