近年、テクノロジーを活用した“新しい資産運用の形”の開発に取り組むスタートアップが増えている。
最近紹介したものだとLINEとタッグを組み「LINEスマート投資」を始めたFOLIOや、19.5億円を調達したばかりのスマホ証券会社One Tap BUY、株価連動型ポイントサービスを開発するSTOCK POINTなど。ロボットアドバイザー関連ではウェルスナビやお金のデザインなどが大型の調達もしている。
ただ、この領域に注目しているのは何もスタートアップだけではない。今日新たにスマホをメインチャネルとした金融サービスの開発を発表したのは、SBI証券とCCCマーケティングだ。両社は10月30日、金融事業における資本業務提携契約を締結し、本日付で合弁会社SBIネオモバイル証券を設立した。
SBIネオモバイル証券の軸となるのは、Tポイントによる「Tポイント投資」。ユーザーはTポイントを使って金融商品が購入できるほか、取引に応じてTポイントをもらえる。同社ではスマホのみで取引が完結する環境を整備する方針で、Tカードの購買データを活用した投資情報サービスの提供も検討しているという。
同社の発表によると国内株のほか、ロボアドサービス「WealthNavi」も取り扱う計画のようだ。
今回の提携は個人投資家の裾野を広げ、最も身近な金融サービスを実現することを目的としたもの。特に資金面や知識面などが資産形成のハードルになっていた若年層のユーザーに対し、資産形成の「新しい価値」の提供を目指す。