ハイテクグローブを開発している会社が新たな資金を手にした。HaptXが作っているのはVRやロボティクスアプリケーション向けのセンサー満載のグローブで、企業ユーザー向けに触覚のシミュレーションや抵抗力のフィードバックも行う。
米国シアトルを拠点とする同社は1200万円の資金調達ラウンドを完了した。参加したのは、Mason Avenue Investments、Taylor Frigon Capital Partners、Votiv Capital、Keiretsu Forum、Keiretsu Capital、Amit Kapur of Dawn Patrolの各社。HaptXの総調達額はこれで1900万ドル(約20億8100万円)になった。同社は、この資金を次世代グローブハードウェアの開発に向けるとのこと。
私は昨年このグローブを使ってみる機会を得た。繋がれた圧縮空気ユニットを使って手袋形状の内側にある空気ポケットを拡大縮小することで、VR空間でつかんでいるものが実際に手の中にあるように感じられるちょっと奇妙な体験だった。
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ここで言うまでもないことだが、バーチャルリアリティー業界の消費者市場への参入は期待どおりには進んでいない。業務分野での利用の方がやや期待が持てそうだが、それでも社内イノベーションプロジェクトの域を出ていないものがほとんどだ。HaptXは他のVRスタートアップと同じ企業ユーザー基盤をターゲットにしているようで、顧客の多くはデザインやビジュアル化のプロセスでこのグローブを使っている。HaptXは自らをVR専門の会社として売り出すことを避け、ロボティクス分野へと拡大してリアル世界の入力と出力に基づくソリューションを提供しようとしている。
今回の資金調達の発表とあわせて、HaptXはAdvanced Input Systemsと製品開発、製造、市場開発で協力することを発表した。HaptXは企業向けに特化しているので、残念ながらJeff Bezos(ジェフ・ベゾス)氏のメカスーツは作っていないようだが、今年のカンファレンスでベゾス氏がこのテクノロジーをデモしている素晴らしいGIF動画を送ってきてくれた。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)