水曜日:今週末はちょっと本気出す。サイドプロジェクトを仕上げちゃおうと思うよ。
土曜日:しまった。録画しておいたテレビドラマ、3シーズン分を見なくちゃいけないんだった!
そういう生活を送るひとが、いわゆる「先進国」の成人のほとんどを占めるのではなかろうか。ところでそんな生活を送ってきたあなたに問いたい。いったいこれまでの人生中、どれだけの時間をテレビに費やしてきたのだろう。
果たしてそれは2週間程度のことだろうか。あるいは1ヵ月ほどの時間だったのだろうか。
本当はそんなことを気にせずにテレビを楽しみたいという人がほとんどだろう。しかしこのツールが、累積テレビ時間を計算してしまうくれる。対応しているのは何週間かにわたって行われるテレビドラマで、それを何シーズン分見たのかを入力することで、貴重な人生の時間を費やして、テレビの前に座っていた時間を計算してくれる。さらに(悲惨なことに)見たドラマを入力すると、時間をちゃんと累積して計算してくれる。
Friendsの5シーズンをすべて見たなら、人生のうち5日間をFriendsと過ごしたことになる。
Lostを見て週末を過ごしたのなら、さらに3日がテレビ時間として計算されることになる。
How I Met Your Mother?の、ラスト30分は絶対に見逃せないねと主張する人も多い。もちろんそれも自由だ。ただし、4日間をテレビの前で過ごすことになる。
いや、悪口を言っているのではない。テレビをつけるとついその前で時間を過ごしてしまうのは普通のことだ。上に書いた番組も、実はすべて見ている。さらには仕事中も何かドラマを流しっぱなしにしていることが多い。ただ、そうした時間を目の前に積み重ねられると少々気になりはする。
しかしジョン・レノンは言っていなかっただろうか(違うのかもしれない)。「無駄と思えても、楽しいときを過ごしたのであれば、無駄ではないのだ」。
但し、ジョン・レノンはその後にBeatlesで世界中を騒がせた。そういう人物にとっては何事もムダであったわけがない。
もしかすると世界中に影響力を発揮しないような人物にとって、テレビは無駄な時間だということもあり得るだろうか。少しは戸外で過ごす時間も作ろうと思う。
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(翻訳:Maeda, H)