ライターでコメディアンのSarah Cooper(サラ・クーパー)氏にとって、新型コロナウイルスのパンデミックは悪いことばかりではない。悲惨な状況の中で最良の結果を得るために、TikTokカウントを開設し、在宅を維持しながら、トランプ大統領のしばしば奇怪な発言を吹き替えして、そのバカバカしさを強調している。トランプの発言を見て「私の見ていることは現実なのか?」と感じることの多いこの国のはけ口になっている。
そして、3月以来数百万人のフォロワーを集めたことに加えて、ジャマイカ系米国人でかつてGoogle(グーグル)で働いたこともあるクーパー氏は、このたびNetflix(ネットフリックス)のコメディースペシャルに登場することになった。
「Sarah Cooper: Everything’s Fine」(サラ・クーパー:すべて順調)という題されたその番組は、ライターでプロデューサーのNatasha Lyonne(ナターシャ・リオン)が制作を指揮し、サタデー・ナイト・ライブでカマラ・ハリス上院議員を演じるのに忙しい(Entertainmennt記事)がコメディアンのマーヤ・ルドルフが統括責任者を務める。
これはクーパー氏にとって、新たな名声の1つにすぎない。ニューヨークで一緒に暮らすソフトウェアエンジニアの夫について、自分のトランプネタに我慢の限界が来ていそうだ、と笑う。「ドナルド・トランプの声を何度も何度も聞かなくてはならないから」とこの夏Vanity Fair(ヴァニティ・フェア)に語った。「いつか窓から飛び出すんじゃないかと思う」。
さらにクーパー氏は、タレント事務所のWMEと最近契約し、6月にJimmy Fallon(ジミー・ファロン)氏と「The Tonight Show」(ザ・トゥナイト・ショウ)に出演、Jimmy Kimmel Live(ジミー・キンメル・ライブ)ではゲスト・ホスト(@sarahcpr投稿)まで務めた。
Vanity Fairのインタビューによると、クーパー氏はほかにもテレビでの挑戦として「あちこちで失敗を繰り返した挙げ句、なぜかまた何かしでかす」自信過剰な上司を描いた脚本を書いている。
このNetflixのスペシャルがどこまで追求するのかわからないが、トランプ嫌いの多くの人やいく人かの支持者が番組の内容に注目していることは間違いない。Netflixは詳細について多くを明かさなかったが、政治、人種、性別、階級などの問題やその他の軽い話題についてさまざまな短編を集めたバラエティースペシャルになると語った。
ちなみに下のビデオでは、以前の勤め先を冗談めかしく批判している。
「誰もが私に、Googleで働くことは楽しかったと尋ねるが、実際それは楽し〈かった〉。楽しかったのは、四半期ごとにどれだけ楽しむべきかを言われ続けたからだと私は知っている。そうしないとクビになるから」
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)