トランプ新政権はホワイトハウスのメディア・ルームにSkype記者4人分を追加する

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ショーン・スパイサーの大統領報道官としての仕事始めの一つはトランプ新政権が今週中に4人分のいわゆるSkype記者をプレス・ブリーフィングに追加するという発表だった。

この追加は従来ホワイトハウス内でクローズドで行われてきたプレス・ブリーフィングを広く一般に公開しようという試みだ。スパイサー報道官によれば、ワシントンDCから50マイル(80km)以上離れた場所に勤務し、ホワイトハウスのブリーフィング・ルームへの物理的参加を許可されていない記者に順繰りにSkypeによる参加の機会が与えられるという。

スパイサーはプレスに対して報道官としての最初の仕事の一つとして大統領就任式をめぐる騒動についての声明を行った。 スパイサーは多少の皮肉も込めて「ご存知のとおり、われわれには非常に大きな注目が集まっている。関心を持つ人々の数は多い。そこでこのブリーフィング・ルームをさらに開放する試みを実施することを発表したい。今後、全国のジャーナリストにホワイトハウスのブリーフィング・ルームへの出席のチャンスが得られる」と述べた。

〔スパイサー報道官の発言は41分以後〕

当然予想される質問は、VoIPを通じて参加できるジャーナリストの範囲、審査や選択の方法だが、スパイサー報道官は質問をカットして詳細にわたることを避け、次のように述べた。

〔Skypeの利用によって〕アメリカ全土の多様なグループを代表するジャーナリストが出席できる。ワシントンに往復ないし常駐する便宜が得られないジャーナリストも参加できるようになり、この分野の開放が進むものと期待している。ワシントン周辺のジャーナリストのみに限られないオンライン・プラットフォームの利用できることはわれわれすべてにとって便益となるだろう。

ホワイトハウス・ブリーフィング・ルームといえば、ジャーナリストとしてエリート中のエリートが集まる場所として知られている。Skypeを経由する4人分の席はこのエリートの牙城に部外者が参加できる良い機会といえるだろう。しかし新政権はすでにメディアからの激しい激しい批判を集めており、これは今後も続きそうだ。Skypeシートの追加も含めてホワイトハウスがメディアとの関係をどのように扱っていくのか目が離せない。

画像:: Matt Wade/Flickr UNDER A CC BY 2.0 LICENSE

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

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TechCrunch Japan

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