カフェインをたっぷり摂取してランニングの準備をしたものの、走れる時間が終業時間とディナーミーティングの間の30分しかないとき、本当に残念な気持ちがしてしまうものだ。そんなときに役立ちそうなのがRXACTIVEだ。
RXACTIVEは、エクササイズバンドを内蔵したスポーツウェアのようなものだ。Indiegogoでキャンペーン中だが、初日の段階で3万ドルの目標額を軽く突破してしまった(現時点では4万ドルを上回っている)。
NYUで医学を学ぶファウンダーのFrank Yaoと、元フェンシングのオリンピック代表であったKeeth SmartがRXACTIVEを考案した。もともとは不健康な生活習慣を送る人向けに最低限のフィットネスを行わせるために産みだしたものだった。そこからエクササイズ習慣を身につけさせようとするものだったのだ。
しかしすぐに、アメリカにおいてはフィットネスフリークを相手にする方がはるかに有望であることに気づいた。そこで彼らはNYUのドクターや、元NBAコミッショナーのDavid Stern(RXACTIVEのアドバイザーでもある)をも巻き込んで、自らの技術をアスリート用のウェアとして開発してきたのだ。
「私たちの開発したウェアは、筋肉に負荷を与えるための伸縮パネルを備えたものです」とYaoは説明する。「使う筋肉の反対側にパネルを設置することで、個々の動きに従来より多くの負荷がかかるようになっているのです」。
わかりやすく言ってしまえば、エクササイズバンド内蔵のウェアのようなものなのだろう。ハイテク版のアンクルウェイトのようなものだとも言えるかもしれない。
ちなみに、以前も同様のエクササイズ効果を謳うプロダクトはあった。SketchersのShape-UpsとReebokのEasyToneというシューズだ。2010年頃にちょっとしたブームになったが、すぐに消えていった。実際に効果があるのか訴訟沙汰になったり、払い戻しの対象になったりした。
「当時のプロダクトは効果の面に疑問があったのみならず、身体に害をなす危険性もありました」とYaoは言っている。「腱や関節を痛める可能性があったのです。それで使う人はいなくなりました」。
RXACTIVEでは、害をなす可能性がないかについて、とくに念入りにテストを行なったのだそうだ。効果をみると、ハムストリングや大腿四頭筋の活動量が平均で23%増加するというデータがとれている。さらに心拍数も8%増加し、カロリー消費量も14%増となっているのだそうだ。
「リハビリテーションとして、エクササイズバンドを使うことはよくあります。ただし何かに結びつけておく必要があるので、作業部屋は足の踏み場もない状態になりがちです」と、NYU School of MedicineのインストラクターでありRXACTIVEの相談役でもあるDr. JR Rizzoは言う。「これをウェアラブル化したものがRXACTIVEで、ハイパフォーマンストレーニングのための革新的プロダクトと言えるでしょう」とのこと。
Indiegogoにおける出資者に向けた出荷は感謝祭前に開始する予定であるらしい。ショーツおよびレギンスタイプのものがあるが、キャンペーン終了後はそれぞれ120ドルで販売していく予定であるとのことだ。
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(翻訳:Maeda, H)