今日(米国時間1/19)YouTubeがパキスタンで利用できるようになり、Googleのビデオサイトに対する3年の禁止が終わった。
パキスタン政府は2013年に、論議を呼んだビデオInnocence of Muslimsへの対応としてYouTubeをブロックした。このビデオは世界中のオーディエンスを集めたが、預言者モハメッドの描き方のせいで、ムスリムのコミュニティからは非難された。合衆国の裁判所はそのビデオの削除を命じたが、パキスタンにおけるそのほかの複数の削除リクエストには応じなかった。パキスタンでは激しい抗議運動が起こり、最終的に、YouTubeの完全ブロックに至った。
禁止の間にパキスタン政府は、不適切と見なしたコンテンツを当局が独自にブロックできるような、コンテンツフィルタリング制によってYouTubeを復活させることを議論したが、しかしそのようなやり方は、YouTubeのサービスの管理の仕方と相容れなかっただろう。むしろYouTubeは当時本誌に、パキスタンで特殊な措置をとることはない、と確認した。それは、コンテンツはGoogleが削除に同意したときのみ削除されることを意味し、政府のリクエストはGoogleが年二回発行する透明性報告書に記録されるのだ、と。
YouTubeが確認したところによると、結局のところ同社は、すでに世界中のそのほかの市場でやっているように、パキスタンではそのサイトのローカルバージョンをローンチした。すなわち地元言語をサポートし、その国専用のホームページと、パキスタンのオーディエンス向けに調整されたコンテンツが提供される。
YouTubeのスポークスパーソンは声明文で次のように述べている: “YouTubeが今やパキスタンでアクセス可能になり、視聴者がビデオを見たり共有できるようになったこと、それにより、活気に満ち成長を続けている全世界のビデオコミュニティを利用できることは、喜ばしい”。
パキスタンで検閲の憂き目に遭ったのは、YouTubeだけではない。BlackBerryは昨年、そのデータをモニタするという要求に対し同国を出ると応じたが、その要求が取下げられたため、撤退をキャンセルした。