以前にも増して話題を集めている仮想通貨のビットコイン。いまやテック系メディアだけでなく、新聞やテレビの情報番組でもその名を見かけるようになったが、その露出に合わせて価格も高騰。直近には、過去最高値となる「1ビットコイン=30万円」の大台も一時突破した。
ところでそのビットコイン、仮想通貨ということで「モノ」がなく、その実態をまだよく理解できていないという人もいるのではないだろうか。そこで、これまでにTechCrunchで紹介してきたビットコインやそのビットコインを支える技術であるブロックチェーンについて紹介した過去の記事を紹介しておく。
ソーシャルメディアを見ると、ビットコインをはじめとした仮想通貨の購入を煽るような投稿も散見される。そんな今だからこそ、仮想通貨とは何か、ビットコインとは何か、ブロックチェーンとは何かについて、理解を深めて欲しいと思う。
こちらはブロックチェーン(と呼ぶ分散型の台帳)技術を使ったプロダクトを手がけるテックビューロ代表取締役を務める朝山貴生氏による寄稿。解説自体は非常に長いものだが、既存の貨幣や銀行の仕組みと比較してビットコインがどういうモノなのかを細かに理解できるようになっている。2年前の記事ということで状況の変化はあるし、ボリュームもあって読み切るのは大変かも知れないが、基礎からその仕組みを学ぶには最適な内容になっている。
こちらも同じく2年前の記事。森・濱田松本法律事務所のパートナーである、弁護士の増島雅和氏によるコラムだ。冒頭にあるように、仮想通貨であるビットコインは、ブロックチェーンと呼ばれる分散型の台帳技術によって支えられている。だがそのブロックチェーンは何もビットコインのためだけに使われるものではない、このコラムでは、そんなブロックチェーンの可能性について紹介している。
最後は今月掲載したばかりのライター・星暁雄氏による記事。世の中はもっぱら投機目的でのビットコインの話題が中心だが、実はその基盤のスケーラビリティのために新たな仕様を取り入れるか否か、またそのためのハードフォーク(互換性がないアップデート)の是非などが話題になっており、これに対して3月には世界18の取引所が声明を出すまでに至っている。この記事ではそんなビットコインの「分裂騒動」や、高速で少額決済を実現するビットコインの新技術などの最新事情を伝えている。
photo by
BTC Keychain