ピザ宅配のZumeが植物由来プラスチックに着目してパッケージ企業を買収

ロボット活用で知られるピザ宅配のZumeが、植物由来のパッケージ資材を開発している南カリフォルニアのPivotを買収した。これに伴い、Zumeは南カリフォルニアに約2000坪の工場を開設する。

実はZumeは、2016年にサトウキビのかすの繊維から製造され利用後に堆肥になるピザボックスを導入して以来、何らかの形でパッケージ業界に関わっていたという。今回の買収で同社は、ボウル、皿、カップ、カトラリーなどにも植物由来の食器の利用を広げる。

同社は来年までに10億個のプラスチックや発泡スチロールの食器を置き換えるという高い目標を掲げている。これは立派な目標だ。食品パッケージのゴミは手に負えないほどの問題で、改善が追いつかずに状況が悪化していると見られる。

ZumeのCEOのAlex Garden氏は今回の発表に関して次のように述べている。「フードデリバリーは食品のシステムを変えている。フードデリバリーは消費者からの需要が高く、そのことが持続可能な世界をつくる力になると我々は信じている。食品パッケージは方程式の中で重要な役割を担っている。重要な消費のデータを表すだけでなく、パッケージの材料が最終処分される農場からの有用な情報にもなるからだ」。

同社は米国で工場をいくつか計画していて、今回の新しい工場がその1つ目だ。

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(翻訳:Kaori Koyama)

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TechCrunch Japan

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