Glassdoorは最新の性別による賃金格差の分析データを発表した。米国では、調整前の給与格差は21.4%で、これは男性が1ドル稼ぐ間に、女性はわずか0.79ドルしか稼げないことを意味する。
しかし、年齢、教育、居住地、経験、職種、業種などの変数を調整すると、賃金格差は4.9%になる。これは、Glassdoorが最初に分析を実施した3年前と比べると、わずかに改善されている。この数字は、男性1ドルに対して、女性は約0.95セントを稼ぐという意味だ。
情報技術の分野では、調整済で5.4%の賃金格差を示している。つまり、男性は一般的に女性よりも5.4%多く稼ぐことになる。しかし、これが調整前となると、男性は女性よりも11.8%多い収入を得ている計算になる。
技術職では、賃金格差は縮小してはいるものの、それでもまだだいぶ大きい。米国労働統計局によれば、全米ではコンピュータプログラマの79%が男性、という数字が出ている。
そのプログラマでは、男性と女性の賃金格差は調整済で11.6%で、男性の1ドルに対して、女性は約0.86ドルとなる。業種別に見れば、すでに述べたように、情報技術では調整済賃金格差は5.4%(男性1ドルにつき女性は約0.95ドル)となっている。
賃金格差が大きかった上位15の職業の中では、コンピュータプログラマの格差の縮小幅は、2016年以来最大となっている。2016年には、賃金格差は28.3%もあって、女性の稼ぎは男性1ドルに対して約0.72ドルでしかなかった。
他の業種で給与の格差が大きいものとしては、パイロット(26.6%で1位)、シェフ(24.6%で2位)、経営幹部(24.0%で3位)、支店長(12.8%)、教授(11.0%)、などを挙げることができる。情報産業は、賃金の平等性という点で多少は改善されているものの、職種別で見ると、コンピュータプログラマの男女賃金格差がワースト15に含まれているというのは、嬉しくない結果だろう。
「男女間の賃金格差に対する正しい知識を得ることは、格差をなくすために不可欠なことです」と、Glassdoorの上級副社長兼、製品およびUX/デザイン責任者のAnnie Pearl氏は記事の中で述べている。「知識を、貴重なリソースの活用と組み合わせることは、あらゆる場所で同一の仕事に対して同一の給与が得られるようにするために踏み出すべき次のステップなのです。(中略)賃金格差を埋めるために、すべての人に果たすべき役割があるのです」。
業種別に見ると、賃金格差が最も大きい(6.4%)のは、メディアと小売業だ。これは、男性が1ドルを稼ぐ間に女性は0.93ドルしか稼げないことを意味している。私も、もちろんそこに含まれている。
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【編集部注】本稿は米国版TechCrunchの記事を翻訳・編集したものです。元データを参照して具体的な数字を加えています。
(翻訳:Fumihiko Shibata)