メルペイとLINEが導入した顔認証活用のオンライン本人確認「e-KYC」とは?

メルペイは4月23日、LINE Payは4月24日、顔認証を利用したオンライン本人確認(e-KYC)を相次いで導入した。メルペイはメルカリ、LINE PayはLINEの子会社で、いずれもキャッシュレス決済サービスを提供している。

メルペイ、LINE Payとも、スマホのカメラで撮影した自分の顔と運転免許証などの公的証明書、住所や氏名の登録を済ませることでe-KYCが完了する。

メルペイでは、e-KYCを済ませておくことで銀行口座を登録することなく、個々の決済をまとめて後で支払える「メルペイあと払い」(上限5万円、手数料300円)を利用可能になる。LINE Payでは、チャージできる金額が上限10万円から100万円にアップするほか、「LINE」の友だちへの送金、銀行口座やATMへの出金が可能になる。

LINE Payのe-KYC設定方法

eKYCはElectronic Know Your Customerの略で、犯罪収益移転防止法に基づく本人確認方法。各種サービスの利用者が本人と一致していることを証明するための内容を定めた法律で、詐欺やマネーロンダリングを防止するために施行された。具体的には、本人の写真と公的証明書を撮影することにより、本人確認がオンラインで完結する。

eKYCにより、これまではいちいち転送不要郵便を受け取って手続きを進めなければならなかった銀行口座開設などの各種手続きの手間が軽減される。メルペイやLINE Payではこれまで、本人確認のためにアカウントを預貯金口座と連携させる必要があったが、現状では各金融機関で設定方法が統一されておらずバラバラで手間がかかるという問題があった。今後はe-KYCによって本人確認が完了するので、口座連携なしでさまざまサービスを利用者に提供しやすくなる。

なお、メルペイでは、e-KYCの設定方法を動画でも解説している。

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TechCrunch Japan

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