ドリパスはリクエストした映画に一定の人数がその映画を見たいと集まったら劇場で上映されるというオンデマンドの映画上映サービスで、2010年8月からスタートしている。現在のところ提携によって3,000作品の映画を全国の78館の映画館で上映できるのだという。
このドリパスをヤフーが買収した。買収額は明かされていないがドリパスを運営するブルーム代表取締役社長の五十嵐壮太郎氏によれば数億円程度だという。それも大きくはない額だというから、1、2億円程度なのかもしれない。
買収以前からすでにヤフーとはGyaoやヤフー映画と提携して、トラフィックを流してもらう関係だった。それは、エンターテインメント領域でのO2Oというビジネスにヤフーが興味を持っていたからだという。買収後はブルームはヤフー本体に吸収され、ドリパスはGyaoとヤフー映画と共同で引き続き現在のO2Oの事業を継続していくという。ドリパスでは映画だけではなく、Jリーグの試合や演劇など映画館や劇場を使ったエンタメ領域の面を広げようとしている。
ブルームはこれまでリヴァンプとオープンネットワークラボから数百万円の出資を受けているという。ドリパスはオープンネットワークラボの4期生だった。なお、オープンネットワークラボにとっては、これが初めての支援先のイグジットとなる。