ロボットはいつも厳しい環境での作業を強いられる。たとえば砂漠や核廃棄物処分場のようなところだ。そんなロボットが、さらに厳しい環境での作業を強いられることとなった。その場所とは、家庭の台所のことだ。ShadowRoboticsのロボットアームを使って構築したものだ。包丁を使い、材料をかき混ぜ、調理して、そして給仕する。
製作したのはMark Oleynikだ。ロボットアームは用意したレシピを完璧に再現するようにプログラムされている。完全に自動というわけではなく、材料はきちんと定められた通りに並べておく必要がある。しかしIBTimesのデモを見る限り、料理の腕は相当なものである様子(ぜひリンク先のビデオを見ていただきたい)。それもそのはずで2011年のBBC MasterChefで優勝したTim Andersonの動きを再現しているのだそうだ。デモビデオの中では、美味しそうなスープを30分で作り上げている。
ちなみに、料理の最中に使用済みとなった食器はきちんとシンクに入れている様子も映っている。
残念ながら、まだ各家庭に配備するような状況ではないようだ。かなりの規模のプログラミングが必要となるし、また真似して動作させるシェフのデータも必要となる。ただ、特定のレシピを何度も、というか何百回も作るような生活をしているのなら、このロボットもペイするかもしれない。もう少し手頃な存在になったら、導入を考えてみたいと思う。
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(翻訳:Maeda, H)