スタートアップの祭典「TechCrunch Tokyo」の開催日が決定したのでお知らせしたい(チケットはまだ発売していない)。日程は11月15日と16日の2日間。会場は昨年と同じく渋谷のヒカリエだ。TechCrunch Tokyoは今年で通算8回目の開催で、昨年は約2500人が参加した国内最大級のスタートアップイベントだ。
この記事を読んでいる人の中にはまだTechCrunch Tokyoに参加したことがない人もいるだろうから、簡単にイベントの内容を説明しておこう。
国内外から業界のキーパーソンを招待
TechCrunch Tokyoでは、国内外のスタートアップ業界の中心にいるキーパーソンたちをお招きして、彼らの経験やノウハウを大いに語ってもらっている。昨年で言えば、海外からSlack共同創業者のCal Henderson氏やWeWorkのChris Hill氏を招き、国内ではマネーフォーワードの辻庸介氏、ソラコムの玉川憲氏らに登壇していただいた。今年もみなさんがワクワクするようなセッションを用意する予定だ。
スライド資料を用意したプレゼン形式のセッションはもちろん、モデレーターと複数の登壇者がカジュアルに語り合う形式のセッションもある。とりあえず2日間を通してTC Tokyoに参加しておけば、スタートアップ業界のトレンドや将来の動向をおおむね理解しておくことができると思う。開催が1年の終わりに近い11月ということもあるし、“今年の総集編”のような気持ちで参加して頂きたい。
創業3年未満のスタートアップの登竜門
TechCrunch Tokyoの最大の目玉イベントは、創業3年未満の新進気鋭のスタートアップが壇上でピッチバトルを繰り広げる「スタートアップバトル」だ。例年100〜150社の応募が寄せられ、VCを中心に構成した書類審査員による審査を通過したスタートアップだけが当日の本戦に進むことができる。
本戦でもVCや起業家たちが審査員を務め、 まるで実際の投資案件をみるような厳しい視線でスタートアップをジャッジする。審査員から浴びせられる厳しい質問を起業家たちが上手くさばいていく様子は、TechCrunch Tokyoの名物風景だ。11月の寒さなど忘れるほど熱いバトルが繰り広げられる。
起業家にとっても、スタートアップバトル出場はその後の資金調達やメディア露出につながるチャンスだ。実際、バトル登壇直後にVCから話しかけられてそのまま出資が決まったなんていう例もある。
昨年のTechCrunch Tokyoで創業ストーリーを赤裸々に語ってくれたマネーフォワードの辻氏も、2013年に開催したTechCrunch Tokyoの“卒業生”の1人。今や上場企業となったマネーフォワードも、当時はサービスリリースから1年と経たない小さなスタートアップだった。今年のスタートアップバトルからも将来の上場企業やユニコーンがきっと誕生してくれることだろう。来場する皆さんからすれば「俺はあのサービスをリリース当初から知ってるよ」なんて、音楽バンドのコアなファンみたいに将来自慢するネタを手に入れるチャンスだ。
残念ながら、現時点でみなさんにお伝えできるのはイベントの概要、開催日、場所だけだ。スピーカーや具体的なセッション内容についてはこれから随時公開していく。チケット販売もまだ少し先のことだけれど、まずはGoogleカレンダーの11月15日と16日の欄に「TC TOKYO」と書き込んでおいてほしい。後悔はしないはずだ。