代替食品のSoylentバー、食後不調を訴える人が出てリコール開始

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「食の未来」の消化器官は、常に快調とはいかないようだ。

「飲む夕食」粉末の提供元であるSoylentが、製品リコールを発表した。リコール対象は主力の食事代替粉末ではなく、噛む必要のある2ドルのスナックバーだ。

Andreessen Horowitzが支援するこのスタートアップはバーを8月に出荷開始したばかりだった。この250カロリーのスナックを「簡便で完全な、栄養の最新の進化系」として売り込んでいた。

まあ、それが一部の人びとの胃袋には「最新」過ぎたということが判明したわけだ。

リコールは、バーによって吐き気や下痢などの症状を伴う「激しい不調」に陥った顧客のレポートを受けてのものだ。

どれ位の数の顧客がバーを食べた後に気分が悪くなったのかは明らかではないが、Soylentに行動を決意させるには明らかに十分だった。

そのプロダクトリコールに触れた同社のブログによれば、同社はこのように述べている「最近Soylent Barを召し上がった後に、胃腸の不調を経験されたお客さまが少数いらっしゃったことが、目に止まりました。予防措置として、私たちはすべてのSoylent Barの販売および出荷を停止し、お客さまにはお手持ちのバーを廃棄していただくようお願いしています」。

2013年の創業以来2230万ドルを調達しているこのスタートアップは、苦情を調査していると回答した ‐ しかし、その根本原因は突き止められていない。

「この件に関する私たちの調査は続いていますが、私たちは慎重すぎるほど慎重になることを決め、予防措置をとることに致しました」同社のブログはこう述べ、更に「私たちは全てのバーカスタマーに全額返金を申し出る電子メールをお送りします」と付け加えている。

また「Soylentバーを食べた後、何らかの不快な経験をなさった」顧客への謝罪を述べ、残されたバーを食べることなく破棄するよう依頼している。

Soylentバーの完全な成分リストはとても長いものになる ‐ おそらく、特定の物質に対するアレルギーのリスクを上昇させていることだろう。同社のウェブサイト上ではまた、大豆とグルテンが含まれていることから、バーがアレルゲンフリーではないことに注意を促している。

列挙された主要成分の中含まれるものは:大豆タンパク、コーンシロップ、オート麦粉、キャノーラ油、グリセリン、全藻類粉、イソマルツロース、イソマルトオリゴ糖繊維ならびにオートミールである。

私たちはリコールについての質問をSoylentに送っている。もし何かの返答があれば、この投稿を更新する予定だ。

自己破壊するハイエンド携帯電話から胃袋の不調を招く未来の食品まで、今週は製品リコールにとって、愉快とは言えなかった。あるいは複数のコンポーネントの組み合わされた難しい問題のトラブルシューティングにとっても ‐ SamsungはGalaxy Note 7が炎上した理由をいまだに特定できていない。

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(翻訳:Sako)

投稿者:

TechCrunch Japan

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