複数の情報源によれば、企業向けスタートアップ中で快進撃を続けるRubrikが、10億ドルの評価額の下に、1億5000万から2億ドルに及ぶ資金調達を行っているらしい。そのストレージならびにデータ管理プロダクトに人気が集まっているためだ。Rubrikはデータバックアップを手がけるスタートアップで2015年に市場に登場したばかりだ。
TechCrunchは当初、匿名の情報をきっかけにこの新しい資金調達を知った。その後、同社に近い情報源から詳細を確認した。そこから私たちが得た情報によれば、ラウンドはまだクローズしていない(米国時間24日夜の時点)。
誰がラウンドを主導しているのかははっきりしていないが、耳にした名前の1つはIVPである。これはSnapやTwitterのような有力テクノロジーをバックアップする有名なVCファームであるが、SlackやDomo、そしてDropboxといった主要企業向けスタートアップへの支援も多く手がけている。
他に噂されるところとしては、Greylock、Khosla、LightspeedといったRubrikの既存の投資家たちが挙げられる。Lightspeedは、Rubikの共同創業者件CEOのBipul Sinhaが以前ベンチャーパートナーを務めていた会社だ。他の創業者として名を連ねるのは、Arvind Jain(元Googleエンジニア)、Soham Mazumdar(FacebookにTagtileを販売したエンジニア創業者、元Google社員でもある)、そしてArvind Nithrakashyap(元RocketfuelとOracleだったストレージと分散システムの専門家)といったメンバーだ。
これまでに、同社は1億1200万ドルを調達している。
企業向けバックアップサービスの分野では、Druva、CommVault、EMCなどの多くの会社が競い合っている。これらの企業と同様に、Rubrikは障害時の回復に使われるだけでなく、一般的なITセキュリティ並びに日々のバックアップも扱う大企業向けのハイブリッド製品を売り込んでいる。
Rubrikの注目すべき点は、オンプレミスとクラウドサービス上でアプリとデータが混在する環境を用いる企業をターゲットにしているということだ。そうした環境は、最近では最も一般的なアーキテクチャである。それは、双方から同様にデータを高速に取得する手段を提供する。Rubrikはまた、ある環境から別の環境にインデックスを保ちながらデータを移行することができる(インデックスが保たれることで検索の効率が損なわれない)。
情報源によれば、この製品は現在企業の間で「本当に話題になっている」そうで、そのためRubikは「超成長モード」に入っているそうだ。したがって、資金調達はこの機会を逃さないための動きである。
Rubrikはこの件に関するコメントを拒否した。
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(翻訳:Sako)