元サイバー西條氏が率いるXTech、株式投資型クラウドファンディングへ参入

元サイバーエージェント役員の西條晋一氏が代表を務めるスタートアップ支援企業のXTech(クロステック)は11月21日、株式投資型クラウドファンディングへの参入を目的に新会社イークラウドを設立したと発表した。また、同社は大和証券グループ本社の100%子会社であるFintertechからの資金調達も発表。これによりイークラウドの株主構成は、XTechが58%、Fintertechが42%となる。資本金は4億4200万円。

イークラウドが手がける株式投資型クラウドファンディングは、資金的な支援の代わりに開発中のプロダクトなどを受け取る通常のクラウドファンディングとは異なり、投資家から得た資金の見返りに非上場株式を発行し、多くの人たちから少しずつ資金を集める仕組みだ。

株式型クラウドファンディングへ参入する理由として、XTech代表取締役の西條氏は「金融商品は均質化しやすく、どこでも扱っているものは同じということがほとんど。しかし、株式投資型クラウドファンディングでは、有望な会社を目利きして、プラットフォームに並べることで、独自の魅力的な金融商品を投資家にご提案することができます」と説明する。

株式型クラウドファンディングはまだ国内でも始まったばかりの仕組みだが、海外ではすでに同様のサービスを経由して資金を集めたスタートアップがユニコーンとなるなどの実績がある。イギリス発フィンテック企業のMonzoなどがその例だ。

XTechはこれまでベンチャーキャピタルとしての活動で培ったノウハウを活用し、クラウドファンディングのプラットフォームに並べる未上場企業を選定する。また、大和証券グループと手を組むことで、同グループが培った証券・金融サービス運営のノウハウを活用する。すでに大和証券からの人材の供給もあり、スタートアップでは遅れがちなコンプライアンス、ガバナンス体制を整えた上で事業を展開していくという。

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TechCrunch Japan

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