物心つく頃からテレビやタブレット、スマホなどに触れている子供たちも多いだろうが、ソニーは子供たちに画面のない遊びにも親しんでもらいたい考えのようだ。本日、ソニーは手を動かしながら遊べるインタラクティブなおもちゃtoioを発表した。発売日は2017年12月1日を予定しているが、本日からソニーのECサイトFirst Flightで先行予約を受け付けている。
toioの本体は、「toioコンソール」とモーターを内蔵した「toioコアキューブ」が2台、このキューブを動きを操作できるコントローラ「toio リング」で構成されている。toioのキューブはレゴブロックと組み合わせることが可能で、例えばレゴで作ったキャラクターをキューブに乗せて遊ぶということもできる。
toioで遊ぶには、toio対応タイトルのカートリッジが必要だ。カートリッジをコンソールに入れ、電源を入れると様々な遊びやゲームが利用できる。現時点で発表しているゲームタイトルは、「toio collection(トイオ・コレクション)」と「工作生物ゲズンロイド」の2本だ。
トイオ・コレクションは、キューブに工作を施して戦う「クラフトファイター」やシューティングゲーム、パズルゲームなど5種類のゲームが楽しめる。
工作生物ゲズンロイドでは、キューブと紙を使って生命体のように動く工作ができる。このタイトルにはゲームカートリッジの他、作り方の本と工作シートが付いていて、15種類の生命体が作れる。
現在toioはバンダイともタイトルを開発中で、今後ソニー・ミュージックエンタテインメントの「KIDSTONE」ともタイトルを企画する予定だ。
toioはソニーの新規事業創出プログラム「Seed Acceleration Program」から誕生したプロダクトだ。ソニーの子供向けのプロダクトには他にもロボット・プログラミング学習キット「KOOV(クーブ)」がある。KOOVはソニーグループのソニー・グローバルエデュケーションから発売している。
toioはソニーのECサイトFirst Flightで予約を受け付けている。タイトル1本とレゴブロックの入った「基本セット」は2万9117円だ。本体とタイトル2本、レゴブロックが入った「全部セット」は3万3415円となっている。(ソニーはお得な初回限定版も用意していたみたいだが、本日の17時に確認した時点ではすでに売り切れていた)
toioの価格は、パーツや遊べる内容を考えるとやや高いような印象も受ける。ちなみに任天堂Switchの小売希望価格は2万9900円だ。ただ、toioの最大の違いは、テレビやタブレット、スマホにあるような画面に依存しない遊び方を提案している点だろう。toioはモバイルネイティブの世代にもレゴや紙を使った遊びに親しみを持ってもらいたい考えのようだ。