2017年6月、北京発の自転車シェアリングサービス「Mobike(モバイク)」は福岡県福岡市に日本法人となるモバイク・ジャパン株式会社を設立した。ただ、モバイクが日本で最初にサービスローンチする場所に選んだのは福岡ではなく、札幌だ。
本日モバイクは8月22日に札幌でサービスローンチイベントを開催し、日本でのサービスを開始すると発表した。
モバイクのシェアリング自転車は専用アプリで空き自転車を探し、予約して利用する。返却は、目的地付近にあるモバイクの駐輪スペースに停めて、施錠するだけで良い。もちろんアプリで決済も完結する。
モバイクは2015年12月に創業し、2016年4月から自転車シェアリングサービスMobikeを開始した。現在、モバイクの導入都市は150を超え、日本は中国、シンガポール、イギリス、イタリアに続く5ヶ国目のサービス展開となる。CrunchBaseによると2017年6月にはシリーズEの調達ラウンドで6億ドルを調達し、創業からの累計調達額は9億2800万ドル以上となった。
札幌でのサービス展開のためモバイクは、ドラッグストア事業を行う「サッポロドラッグストアー」、コンビニエンスストアチェーンのセイコーマートを運営する「セコマ」、白い恋人などを製造する菓子メーカー「石屋製菓」、ビル・不動産管理の「藤井ビル」といった地域の民間企業と協力し、モバイクの駐輪スペースを設置するという。
また、モバイクのサービス展開より取得できるビッグデータは札幌市が推進する「札幌市ICT活用プラットフォーム」へ提供するため、札幌市、一般財団法人さっぽろ産業振興財団、No Maps実行委員会と連携しているそうだ。
日本での初ローンチ場所に札幌を選んだ理由についてモバイク・ジャパンの広報担当者に聞いたところ、「モバイクは日本各地の自治体や民間企業と話し合いを進めていて、最初に準備が整ったのが札幌」ということだった。今後、福岡や他の都市でもサービス展開を目指すという。
サービス利用料、札幌で用意している自転車の台数や駐輪場所といったサービスの詳細については8月22日のローンチイベントで発表する予定と担当者は話している。