大日本印刷とイリモトメディカル、肺がん早期発見支援など遠隔画像診断・遠隔読影ワークフローのAI活用に向け提携

大日本印刷(DNP)と、健康診断画像の診断支援や遠隔読影システムの運用などを行うイリモトメディカルは12月21日、健康診断の画像診断における事業競争力の強化と拡大を目指して資本業務提携したことを発表した。

DNPでは、2000年代からメディカルヘルルケア分野の研究開発や事業化を進めており、画像解析技術の開発に加え、診断支援サービスの提供も行っている。イリモトメディカルは、健康診断における画像診断の分野で全国139の医療機関(2021年12月現在)から年間77万件の読影依頼を受ける遠隔読影の大手事業者だ。遠隔読影とは、例えば胸部X線画像のデータを放射線診断専門医のいる施設が受け取り診断を行うことをいう。その需要は増加傾向にある。

そんな大日本印刷とイリモトメディカルが提携することで、AIの活用により画像診断のワークフローが最適化され、診断精度の向上が期待される。具体的には、イリモトメディカルが行っている遠隔読影のワークフローにAIを取り入れ、効果的・効率的な読影支援システムや業務支援システムを開発し導入することとしている。第1弾の取り組みとしては、肺結節を検出するAI診断ソフトを活用し、胸部X線画像の読影による肺がんの早期発見の支援を挙げている。今後は、画像診断できる部位や疾病を増やしてゆくという。

これによりイリモトメディカルは、読影のさらなる高速化、高品質化を目指し、診断精度の向上と、読影医師の業務負担の軽減を図るということだ。

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TechCrunch Japan

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