カリフォルニア州Redwood Cityの、今年で4歳になるImpossible Foodsは、健康が人生のトッププライオリティになる次の世代のための肉とチーズ、すなわち完全に植物性の肉とチーズを作っている。同社はこのほど、強力な支援者たちから新たに1億800万ドルの資金を調達した。
ラウンドをリードした投資家はUBSで、参加したのはViking Global Investorsと初期の支援者Khosla Ventures、Microsoftの協同ファウンダBill Gates、Horizons Ventures(香港の大物事業家Li Ka-shingの投資企業)だ。
Impossible Foodsを創業したPatrick Brownは、スタンフォードで25年間、生化学の教授を務め、その後カリフォルニア州Haywardにこれも今年で4歳になる食品企業Kite Hillを協同ファウンダとして創った。ここで作っているさまざまなナッツミルク製品は、同社によれば、それらが置換した酪農製品に比べて健康的で持続可能的である。
Kite Hillのそのほかの協同ファウンダは、完全菜食主義のシェフでセレブのTal Ronnenとチーズのメーカー企業Monte Casinoだ。製品はアーモンドミルクで作ったチーズ、リコッタ、ラヴィオリ、そしてクリームチーズのようなナッツチーズはWhole Foodsなどの一般スーパーでも売られている。
Impossible FoodsもKite Hillと同じく、Brownの目標は、美味しいだけではなく、コレステロールとホルモンと抗生物質ゼロの食品を作ることだ。同社の旗艦製品は、植物原料だけのチーズバーガーだ。
同じくBrownにとって重要なのは、急増している地球の人口の食を助けることだ。植物原料の食品に目をつけ、投資額を増やしている投資家たちの展望も、同じだ。現在の推計では2050年の地球の人口は95億になる。1940年の地球人口はわずか30億だった。
Impossible Foodsの前回の資金調達ラウンドは、7500万ドルだったようだ。
この夏は、Googleが同社を買収するという話もあった(The Informationの記事より)。情報筋によると、その話が壊れたのは、Impossible Foodsが提示額2億〜3億ドルを蹴ったからだ。安すぎる、と彼らは感じた。