Apple(アップル)がARKitを発表したことは、2008年にApp Storeの登場がもっとはるかに大きな規模でそうであったように、起業家にとってのゲームを変えた。
起業家の一人であるDana Loberg(ダナ・ローバーグ)氏は、スタートアップのLeo ARでそのARKitの登場を最大限に活用した。
Leoは、いくつかのピボットの結果だ。最初の会社は、betaworksから立ち上げたMojiLalaとしてスタートした。これは、アーティストがステッカーをアップロードしてプラットフォームを通じ販売し、エンドユーザーがさまざまな場所で使用できるようにする、手間のかからないステッカーマーケットプレイスだった。
2017年、MojiLalaはSurrealという新しいアプリをリリースし、今度はアーティストがエンドユーザーにバーチャルオブジェクトを販売し、それをカメラに重ねて楽しいコンテンツを撮影できるようにした。現在はLeo ARとして3D拡張現実(AR)オブジェクトに焦点を当てているが、アーティストにとって使いやすいバーチャル作品の販売経路を提供することも見失ってはいない。
Leoは米国時間4月20日、Great Oaks Venturesが主導したシードラウンドで、IVPのDennis Phelps(デニス・フェルプス)氏、betaworks、Deutsch Telekom、Quake Capital、その他のエンジェル投資家の支援を得て、300万ドル(約3億2000万円)の資金を調達したと発表した。
このアプリはフリーミアムでサービスを展開しており、エンドユーザーはプラットフォーム上で気に入った特定のアーティストを購読できる。Leoは購入額の30%を受け取るが、ローバーグ氏は、収益を上げることよりも、アーティストが十分な報酬を得て、それが同プラットフォーム上で制作・販売する動機付けとなることを最優先に考えているという。
またローバーグ氏は、恐竜やドラゴンが登場するビデオを作ることを楽しむ子供たちの間でこのアプリが爆発的人気を集めていると語った。
実際、Leoのユーザーは同プラットフォームで800万本以上の動画を作成しており、アクティブなユーザーは85個以上の3Dオブジェクトをシーンに追加し、アプリを使用する際には平均10分以上の時間を費やしているという。
Leoのユーザーは自分のコンテンツをInstagram(インスタグラム)などの他のプラットフォームに配信できるだけでなく、Leoで作成されたベストビデオのフィードを他のユーザーがチェックできる機能も用意されている。
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