愛知県は、米国の著名ベンチャーキャピタル500 Startups(ファイブハンドレッド・スタートアップス)と連携し、同県のスタートアップ・エコシステムの発展を目的とした「Accelerate Aichi by 500 Startups」参加スタートアップ企業を募集中だ。
愛知県との協業プロジェクトとして、計3プログラムのうち、現在「Growth Program」(グロース・プログラム)の募集を行っており(締め切りは8月20日)、「Landing Pad」(ランディング・パッド)は9月20日から募集を受け付ける予定となっている。両プログラムとも参加費無料で、セッションは主にオンライン開催予定。それぞれ、スタートアップによる成功モデルを創出し、スタートアップ・エコシステム全体の発展を促進させ、革新的な技術やビジネスモデルを生むオープンイノベーション文化の構築に貢献することを目的としている。
現在日本には、1万社を超えるスタートアップが存在するものの、グローバルに活躍する企業はあまりない。政府は競争力強化のためエコシステム拠点都市の形成に注力しており、これを受け愛知県では、2018年10月に「Aichi-Startup戦略」を掲げ、「Aichi-Startup」など日本・愛知県発のスタートアップの発掘・育成と、他県や海外からのスタートアップ誘致に取り組んできたという。今回の「Accelerate Aichi by 500 Startups」は、同戦略の一環として実施するものという。
Growth Program(グロース・プログラム)
Growth Programは、国内のスタートアップ(最大20社)を対象とするアクセラレータープログラム。プログラム期間は、2021年9月6日~10月15日の6週間。応募期間は8月20日まで。
日本語によるAMA(Ask Me Anything)セッションを8月11日14時に開催予定。申し込みは、Growth Program紹介ページから行える。
Growth Program参加条件は、実用的なプロトタイプやMVP(Minimum Viable Product・実用最小限の製品)を持つプレシード、シード、アーリーステージ期のスタートアップであること。プロトタイプおよびMVPは、初期の顧客を満足させ、将来の製品開発に役立つ有効なフィードバックや実証を得られる機能を備えた製品のバージョンを有しているものとしている。
500 Startups提供の他グロース・プログラムと同様に、イノベーションや起業分野においてグローバルな実務経験を持つ業界リーダーを講師に迎え、「成長の基礎」「実証実験」「資金調達」「ピッチ準備」などのテーマについて指導を受けた後、デモデイを実施する。
Landing Pad(ランディング・パッド )
Landing Padの対象は、シリーズA以降の海外のスタートアップ(最大20社)。日本におけるビジネスチャンスを発掘し、成長エンジンの構築や加速化を支援することを目的とした10週間のプログラムという。応募期間は、2021年9月20日からを予定。プログラム期間は2022年1月10日から3月18日。
専任のメンターやその他のメンターと密に連携しながら、「マーケット理解」「市場参入(GTM)戦略」「資金調達」「ピッチ準備」等のテーマについて各2週間、「実証実験」「ビジネスパートナーとのネットワーキング」などのテーマで6週間の指導を受け、デモデイにのぞむこととなる。
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