文法チェックのGrammarlyが文法以外の提案もするアシスタントに

Grammarly」は人気の文法・スペルチェックツールだ。米国時間7月16日、Grammarlyのブラウザ機能拡張、Webアプリ、ネイティブのデスクトップアプリが大幅にアップデートされた。これまでのGrammarlyは正しい文章を書くメカニズムのみを提供していた。今回のアップデートでは、標準的な綴り、句読点、文法の誤りを発見するだけでなく、より高度な提案もするようになった。

例えば、不明瞭になるおそれのある文章やフレーズに、色の異なる下線がつく。文章を適切なトーンにしたり、的確な語を選んだりして、単調でなく興味を引く文章にするのにも役立つ。同じ語が何度も繰り返し出てくるのは好ましくなく、いくつかの語を切り替えて使うと文章に変化が生まれ魅力が増す。

どんな文書を作ろうとしているかによって、提案は変わってくる。そこでユーザーが、報告書を書くのか旅行ブログを書くのかといった情報を指定できるようになった。

既存の「正確さ(Correctness)」に加え、新たに「明確さ(Clarity)」「魅力(Engagement)」「言葉遣い(Delivery)」のセクションが表示されるようになった。エディタ内では、これらがそれぞれ4色の下線で示される。いずれもアルゴリズムによって改善した方がよいと判断されたものだ。Grammarlyのチームは次のように説明している。「Grammarlyはユーザーが何を書きたいのかを知ることで、ニーズに合わせた提案ができるようになった。例えば誰が読む文章かを指定すれば、Grammarlyはその読者に対する文章を書くことに集中できるように提案を調整する」。

当然かもしれないが、こうした高度な機能のほとんどは有料のGrammarly Premiumユーザーに対してのみ提供される。月額30ドル(約3200円)だが、年間契約だと大幅な割引があり、無料ユーザーにも頻繁に割引が提供されている。明確さと簡潔さに関する提案の一部は無料ユーザーも利用できる。これ以外の機能も利用したい人は、支払いをしよう。

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(翻訳:Kaori Koyama)

投稿者:

TechCrunch Japan

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