既存金融企業のヒモのない純粋個人が財産管理スタートアップを起業、しかもFutureAdvisorは順調に成長

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YC S10*のFutureAdvisorが、ユーザ数と管理資産総額が1年で10倍に成長したことを発表した。管理資産総額(assets under management, AUM)はすでに6億ドルを超えている。〔*: YC, Y Combinator; S10, Summer 2010, 2010年夏季。〕

最近シリーズBで1550万ドルを調達した同社は、インターネット上の財産管理プラットホームで、ミドルクラスに人たちの資産管理とその有利な運用を助けている。同社のプロダクトは、投資アドバイザーと財産管理の二役(ふたやく)だ。

財産管理の面では同社は顧客の資産に直接介入して、運用先運用対象のバランスを図り、ユーザが望む投資目的を達しやすい資金配分を行う。今同社は4000名あまりの顧客の資金を管理し、そのポートフォリオの平均規模は14万3000ドルだ。

アドバイザーとしての同社は、登録ユーザが30万人以上おり、総額で約400億ドルを追跡している。なお、同社の投資アドバイザーサービスは、無料だ。

FutureAdvisorのCEO Bo Luによると最近同社は、顧客から要望の多かった、公的学資積立制度529 College Saving Planの管理も導入した。この、各州の積立制度は、1000万人のアメリカ人(主に子どもの親)が利用している。

コンピュータのアルゴリズムで投資のアドバイスを行うサービスは、WealthfrontやBettermentなどを初めとして、このところ混み合っている。しかしLuが強調するのは、FutureAdvisorがつねに、具体的な個人の本人性に基づくサービスであることだ。資金を正しく管理する責任を、同社は各個人に対して負う。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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