営業のワークフローを自動化するPersistIQが、170万ドルのシード資金を獲得した。
よくある話で、今回も資金調達は数カ月前だったが、多忙に紛れて発表が今になった、というやつ。このシードラウンドの投資家は、Point Nine、Salesforce Ventures、Y Combinator、それに匿名のエンジェルたちだ。PersistIQがY Combinatorで育てられたのは、昨年だった。
協同ファウンダでCEOのPouyan Salehiが主張するのは、ネット上の営業ツールは、メール、電話など特定のチャネルを対象とするものが多い中で、PersistIQは営業活動の全ワークフローを改善することを目指し、“営業が行くところならどこへでもついていく”ツールであることだ。
“今の営業はメールもLinkedInもSalesforceも、と、いろんなものを使っているけど、うちはそれらを全部一望して管理し、一つのソリューションにまとめる。いろんなものがあっても、営業がその都度欲しいのは、たった一つ、次は何をやるか、だからね”、と彼は語る。
PersistIQは、社内的ではなく、客先相手の外向きの営業過程の大半を自動化し、データベースから重複を取り除き、正しいタイミングでフォローアップのメールを送り、メッセージングを個人化する。だからメール等のセールストークも、ロボット的でなく人間的になる。PersistIQはそれを、“人間的要素のある自動化”、と呼んでいる。
今、顧客は数百社だが、その中にはZenPayrollもおり、彼らによると、PersistIQのおかげで営業の生産性が10倍になったそうだ。
最近加わった新しい機能として、何がうまくいき、何がうまくいかなかったか、に関する詳細分析がある。またAPIを公開したので、そのほかの営業ツールと統合できる。さらに、メールアドレスをLinkedInから取り出して営業のデータベースへ取り込むchromeエクステンションもある。