認知されていないハイテクを娯楽コンテンツに「昇華」させて、その魅力を世界に発信するという「テックエンタメ」企業HYTEK(ハイテク)は、9月9日、検温をエンタメ化して思い出に変える写真プリント装置「Thermo Selfie」(サーモセルフィー)のプロトタイプ開発を発表した。この装置は、2021年9月10日から13日まで東京都千代田区有楽町で開催予定の「micro FOOD & IDEA MARKET」に設置される。
新型コロナウイルスのまん延で、展示会や店舗などの入口には自動検温器が置かれている光景が日常になったが、HYTEKは、検温という「事務的」な行動を「来場者が笑顔で入場できる新たな検温体験」とするべく、博報堂アイ・スタジオと共同で「Thermo Selfie」を開発した。これは、検温と同時にその人の撮影を行い、体温と顔が入ったフォトカードをプリントするというもの。正常体温を証明する顔写真入り入場パスにもなり、思い出にもなるという。
フォトカードのデザインは裏表ともカスタマイズ可能で、たとえば裏面にクーポンを印刷するなど、なんらかのご褒美を添えることができる。
「micro FOOD & IDEA MARKET」では、プロトタイプを設置して実証実験を行う。これをもとに、音楽フェスやアミューズメントパークなどへの展開を目指して製品版リリースのための改善を進めるとのこと。