IT領域特化のリクルーティング支援事業などを手がけるギブリーは7月3日、同社が提供するオンラインプログラミング学習サービス「CODEPREP(コードプレップ)」に有料のプレミアムプランを追加すると発表した。サービス開始は8月1日から。
CODEPREPは、サイト上の「ブック」と呼ばれるオンライン教材を使ったプログラミング学習支援サービス。オンラインエディタ上で実際にプログラムを書いて動かせる環境と教材が提供されていることが特徴だ。
現在、CODEPREPには80冊のブックが公開されている。「はじめてのHTML」といった初心者向けの教材から、「HTML&CSS3でつくるローディング画面」といった実践的な内容のものまで様々な教材を提供中だ。学習の所要時間は1冊あたり10〜30分程度。
2013年8月のリリース後、登録ユーザー数が5万人を突破したタイミングでギブリーはCODEPREPの有料化に踏み切った(アクティブユーザー数は非公開とのこと)。
今回発表された月額980円のプレミアムプランでは、これらのブックを無制限に利用することが可能だ。無料会員の場合、「はじめてのHTML」などの無料ブックを利用できるほか、有料ブックを1チャプター分だけ”立ち読みすることができる”。
そのほか、プレミアム会員は教材のソースコードを自由に編集して実行したり(無料会員は”穴埋め”のみ)、そのソースコードをダウンロードしたりすることが可能になる。
コンテンツの質を担保する
2017年2月に1億円を調達したProgateをはじめ、プログラミング学習をゲーム化するpaizaなど、最近ではプログラミング学習支援サービスの数が増えてきた。
各サービスが独自の特徴や機能を打ち出してはいるが、なかでも大きな差別化要因になるのが”コンテンツの質”だ。おなじ980円を払うにしても、Amazonで商品を”ポチる”のとは対象的に、お金だけでなく時間も消費する学習サービスのユーザーからすれば、やはりそこが一番重要なところではないだろうか。
ギブリー取締役の新田章太氏によれば、同社は課金を開始する8月1日までに100冊のブックを公開する予定で、その後も「毎週3冊、月に10冊以上のコンテンツをリリースし続けていく予定」だという。
かなりハイペースでのコンテンツ製作だが、ギブリーはどのようにコンテンツの質を担保しているのだろうか。新田氏によれば、ギブリーはブックの過半数を社内リソースで作成しているという。そして、残りの部分はクラウドソーシング形式で外部の人材に発注している。
外部に発注した場合、ギブリーの技術顧問を務める東京大学名誉教授の竹内郁雄氏のほか、社内のチェック機関がコンテンツの編集・構成を行うことで質を担保していると新田氏は主張する。
「ユーザーインタビューを実施した結果、”プログラミングを学習したい”と考えている初心者ユーザーだけでなく、”より専門的な技術を学びたい”と考えているエンジニアのユーザーが多くいることが分かった。常に最新技術のコンテンツがリリースされるCODEPREPは、技術を伸ばしたいエンジニア属性の方にもご利用いただけるのが特徴だ」(新田氏)