米国運輸省と連邦航空局は水曜日、リチウムイオン電池の潜在的な危険性から航空客を守るための新ルールを導入した。新たな暫定最終ルールでは、旅客機貨物内のリチウムイオン電池・バッテリーを禁止する。新ルールではまた、貨物機で運ぶリチウムイオンバッテリーについて、30%以上の充電は不可とする方針も示している。
「この新ルールは、交通面でリチウムバッテリーが抱える問題を解決し、公共輸送の安全を強化する」と運輸長官Elaine L. Chao氏はコメントした。
2016年、国連の国際民間航空機関は、貨物スペースでの火災を防ごうと似たような制限を導入している。新ルールは、国連の制限を米国の規則として成文化したもので、機内への電子機器の持ち込みを認めているガイダンスには影響しない。
FAAの最新のファクトシートには、貨物スペースでのリチウムバッテリーの扱いをすぐさま禁止するわけではないが、預け荷物に入れるのではなく機内に手荷物として持ち込むよう促している。
スマホやタブレット、ラップトップといったリチウム金属またはリチウムイオンバッテリーを含むデバイス類はキャリーオンバッゲージに保管すべきだ。もしこうしたデバイスが預け荷物に入れられるのであれば、誤ってアクティベートされることがないよう、そしてダメージから守られるよう、デバイスは完全にオフになっていなければならない。
新たなルールで航空客はこれまでと異なる行動をとる必要はないが、バッテリーやデバイスを購入した消費者は、それらがフル充電されていない状態で届けられることに気づくかもしれない。
イメージクレジット: Derek Croucher / Getty Images
(原文へ 翻訳:Mizoguchi)