自分が今出している広告のソース別/広告ネットワーク別の成績を一望できるダッシュボードをMoPubが提供

複数の広告ネットワークやそのほかのソースから広告を出しているモバイルのパブリッシャーやデベロッパが、それらの全体を一望管理できるサービス、それがMoPubだ。今日(米国時間7/24)同社は、あって当たり前のようだけど重要な機能、すなわち各ソースの成績を視覚化できるダッシュボードの提供を開始した。

同社マーケティングディレクターのElain Szuによると、これまでパブリッシャーは、そのデータを一か所で見ることができなかった。個々の広告ネットワークに行ってみるしかなかったのだが、でもMoPubを介してすら、レポートをダウンロードしてオフラインで見る、という方法しかなかった。でも、すべての結果を一つにまとめるのは、技術的に困難だったが、もっと大きな問題は、どんな分析結果を揃えるか、それを決めることだった、と彼女は言う。

“いろんな高レベルの測度をパブリッシャーに総合的に提供して、経営資料として活用してもらいたい”、と彼女は言う。“小手先でそれらをいじることが目的ではない”。

上のスクリーンショットでお分かりのように、ダッシュボードには料金収入、インプレッション数、料金、CTR(クリックスルーレート)、FR(フィルレート)などがソース別に表示される。これらを一つのダッシュボードで見られることによってパブリッシャーは、キャンペーンや各広告ネットワークの効果などをチェックでき、広告在庫の割り当てを調整することもできる。

Szuによると、このダッシュボードのねらいは、広告を自分で管理しなければならないがその技能も時間もないというデベロッパや、企業のマーケティング担当者などのための便利なツールだ。大企業ともなると、このダッシュボードを見ながら出稿を日々微調整する使い方はしないと思うが、いずれにしても広告効果の全貌を一望にできる。

ゲームのHearts FreeやHangman FreeInなどを出しているOptime SoftwareのファウンダでCEOのJon Schlegelは。“マネタイゼーション戦略の好悪を判断するために、前からこんなものが欲しかったんだよ。広告ネットワーク各社の成績が分かるし、MoPub Marketplaceのデータを一か所で見られる。これまでのように、データを調べるために相当な時間を取られることが、なくなったね”、と言っている。

これまで招待制のベータテストをやっていたが、今日からはダッシュボードが全ユーザに提供される。5月に行った発表では、同社の年商は1億ドルに到達した

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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