自撮りの写真や動画が“売れる”SNS「selmee」リリース

今の時代、TwitterやInstagram、TikTokのようなサービスには“自撮り”の写真や動画がたくさん投稿されている。ただ、そんな自撮りを投稿できるSNSはいっぱいあるけれど、“自撮りを売れるSNS”は珍しいかもしれない。

リクポが11月5日にリリースした「selmee(セルミー)」は、まさに自撮り動画や写真を売り買いできる新感覚のSNSだ。いつも使っているSNSに投稿するような感覚で、簡単に動画や写真を売りに出せることが特徴。購入する側のユーザーは投稿されたコンテンツをアプリ内でコレクションして楽しむ。

実際に少し触ってみたのだけど、投稿時に必要なのはコンテンツ(動画または写真)と48文字以内のタイトルだけ。あとは自分で販売価格を決めれば公開できるシンプルな仕組みだ。ただし動画内で音楽を流す場合には申請が必要になる。

現在のところ販売価格は30コインから1000コインの範囲で選択する方式(1コイン=1円)。投稿ユーザーは販売価格からApp Store・Google Playの手数料を引いた金額の半分を受け取れる。

selmeeで投稿した動画や写真はコレクション(購入)したユーザーのみ見ることが可能。独自の録画・スクリーンショット防止機能を搭載することで、悪意のある拡散を防ぐ仕様になっているという。

リクポ代表取締役CEOの木崎智之氏の話では、アイドルやインフルエンサーを目指して努力を続けながらも、途中で諦めてしまった人の存在がひとつのきっかけになったそう。ユーチューバーにしろ、インスタグラマーにしろ、それを軸に一定のお金を稼ぐにはかなりの再生数やフォロワー数がいないと難しい。

「せっかく頑張ったのに、そこに行き着く前に諦めてしまうのはもったいない。チャレンジし続けられるためにどんな仕組みがあったらいいかを考えた結果、1投稿からでもお金を稼げるチャンスがあればおもしろいのではと開発した」(木崎氏)

ポイントは普段使っているTwitterやInstagramのように使えること。今ではライブ配信やオンラインサロンといった仕組みを用いてファンと交流するケースも増えているけれど、「それが得意じゃなかったり、継続するのに負担を感じる人もいる」(木崎氏)ので、より気軽に続けられる仕組みを作りたいという。

また自撮りの投稿・販売はインフルエンサーだけに限られたものではなく、誰でも可能。「友達がLINEクリエイターズスタンプを出品したので購入したり、知り合いが新聞に載ったので購入したり。そういう感覚で知人を応援するような形でも使えるのではないか」(木崎氏)ということだった。

なおリクポは2015年12月設立のスタートアップ。“検索不要”のサロン予約アプリ「requpo(リクポ)」を展開していて、2018年8月には2.3億円の資金調達も実施している。

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TechCrunch Japan

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