車は最近、どんどんスマートになってきている。ドライバーに方向を教えたり、かかってきた電話に対応したり、さらには車自身で運転できるようにもなりつつある。一方で、自転車の方はあくまで20世紀の技術に留まっている。技術進歩がないわけではないが、最大の進歩が「電動化」で、坂道をのぼるのが少々らくになった程度のものだ。
そのような中、自転車にも「スマート」を導入しようと登場してきたのがVanhawksだ。まず投入したのがValourというモデルで、Bluetooth経由でスマートフォンなどと繋がる。繋がることでナビゲーション機能や、アラート機能などを備えるようになる。
Vanhawksがまず重視するのは安全性だ。たまに自転車に乗りながらスマートフォン上の地図で行き先を確認している人がいる。そういうことをせずに済むよう、自転車自体をiPhoneやAndroidデバイスと繋ぎ、道案内は自転車自体に任せるわけだ。曲がる必要のあるところにくれば、ハンドルバー上のLEDランプが光って通知してくれる。
さらに自転車後部にセンサーも搭載し、後ろから何か(車など)が接近してくれば検知できる。後ろから接近してきたものが危険なほどに近づいてくると、ハンドルバーのグリップ部分が振動して伝えてくれるのだ。
搭載しているセンサーは、自転車の現在地をモニタリングし、また各種統計情報もリアルタイムで収集する。メッシュネットワーク機能も搭載しており、近くにあるVanhawksを検知することもできる(盗難時などにクラウドの力で見つけ出すことなどができる)。
確かに、自転車に「スマート」を投入しようとする動きは他からも出てきそうだ。嚆矢となるVanhawksは外見もなかなか格好良い。フレームは全てカーボン製だそうで、確かに非常に軽い。
Vanhawksは現在Kickstarterキャンペーンを展開中。シングルスピード版がカナダドルで999ドルとなっている。変速ギアのついたものはプラス300ドルだ。
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(翻訳:Maeda, H)