英ジャガー、WaymoにI-Pace SUV納入――2万台の自動運転ライドシェアリング・サービス準備中

Waymoが自動運転の実現に向けてさらに一歩前進した。

以前はGoogleの自動運転プロジェクトだったがスピアウトして今やAlphabet傘下の独自企業となっているWaymoはジャガー・ランドローバー社から自動運転電気自動車の最初の3台を受け取った。この
I-Pace EVSはクロスオーバーSUVで、ジャガー・ランドローバー自身が運用するものを除けば、アメリカの公道で走るのはこれが初となる。近くサンフランシスコ周辺のベイエリアにお目見えするはずだ。

ただし当面は自動運転は行われない。TechCrunchの取材に答えて、Waymoは「自動運転システムに必要な路上パフォーマンスを持っているかどうかチェックし、信頼性をテストしていく」と答えた。

Waymoは3月に ジャガー・ランドローバー社と戦略的な提携関係を結んだと発表していた。これはドライバーレス自動車交通の実現をめざす I-Paceサービスのための自動操縦の全電気自動車を得るためだった。ジャガーの電気SUVは2020年から開始されるWaymoのドライバーレス運輸サービスの一部となる計画だ。

Waymoのドライバーレス・ライドシェアリング・サービスの最初の2年はI-Paceベースの2万台の車両がまかなう予定だという。

Waymoはオンデマンドのライドシェアリングの他にも商品配送、トラックを利用した物流などのロジスティクス、他の公共交通機関との連携などなど幅広い分野で自動運転を実現しようとしている。今回のジャガーI-Pace SUVはその最初のステップとなる。Waymoは今後自動運転テクノロジーを既存の自動車メーカーにライセンスし、個人が自動運転車を所有することを助ける考えだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

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TechCrunch Japan

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