米国時間6月7日に開催されたWWDC(世界開発者会議)で、Apple(アップル)が次期macOS 12 Monterey(モントレー)を発表した。今回のmacOSアップデートで最も注目すべき新機能は、OS X Yosemite(ヨセミテ)で初めて導入された「Continuity(コンティニュイティ)」機能をベースにした「Universal Control(ユニバーサルコントロール)」だ。これまでも、iPhoneで開いたニュース記事の続きをMacBookで読んだり、iPadからiMacにリンクをコピー&ペーストしたりすることは可能だった。しかし、Universal Controlはこれらの機能をさらに進化させたものになる。
Universal Controlでは、1つのマウスとキーボードを使って、複数のAppleデバイスを同時に操作することが可能になる。公開されたデモビデオを見ると、iPad、MacBook、iMacの間をシームレスに移動しながら作業できることがわかる。複数のデバイス間を経てファイルをドラッグ&ドロップすることもできるので、例えばFinal Cut Pro(ファイナルカットプロ)で映像を編集する際には、複数のデバイスをマルチスクリーン環境として利用できる。
Universal Controlで可能になることは、必ずしも目新しいわけではない。同様の機能は、これまでもサードパーティ製アプリで実現されていた。さらに2019年には、アップルからも、iPadをMacBookやiMacの2台目のモニターとして使用できる「Sidecar(サイドカー)」という機能が登場している。しかし、Universal ControlはSidecar(もしかしたら廃止になるかもしれない)をさらに改良し、iPad以外のアップル製デバイスも連携させることができるようになった。macOS 12 Montereyは革新的なアップデートではないかもしれないが、既存の機能を向上させる有益なアップグレードだ。
関連記事:もうアップルのSidecarが手放せない
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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:Apple、WWDC 2021、WWDC、macOS、macOS 12 Monterey、Mac
画像クレジット:TechCrunch
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(文:Amanda Silberling、翻訳:Hirokazu Kusakabe)