ルークよ済まない。だがR2-D2と君のライトセーバーには新しい持ち主がいるようだ。
砂漠の真ん中のSandcrawlerの前で行われた(ということにしておこう)オークションで、R2-D2を200万ドルを超える価格で落札した人がいるらしい。
「いや、ちょと待った。それは『あの』R2なのか?最初の三部作で用いられたあの?」
悲しいかな、誰もが知っている限り、その質問への答が本当に「はい」になることはない。オリジナルの映画の様々な状況に合わせて、複数のR2が製作されている。Kenny Bakerが中に入ったいくつか、アクションシーンに用いられたいくつか、などなど。一方シリーズが進むに連れて、それらのほとんどは、壊されたり必要に応じて別の用途に転用されたりしていった。
そしてこのユニットは、映画の中で用いられた多くのモデルの細々した部品をあつめて組み上げられ、出来上がった最終プロダクトは、全体としては「最も結果的に映画で使われた」ものだと言われている。それは以下のようなもので構成されている:
- 「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」において、Kenny Bakerによってコントロールされた頭のドーム部分と接続眼レンズ
- 「帝国の逆襲」で用いられた2本の脚、「エピソード1」のために作成された1本の脚
- 「新たなる希望」で用いられたボディに装着されたアクセント/ディテール部品たち
おそらく含まれていないのは:王女の唯一の希望である彼女のホログラムだ。
ここでテセウスの船を思い出して、一体どれほどの部品を交換し、置き換えたら、それはもはやオリジナルではないと言えることになるのか、と問うことは可能だ。しかし、かつて1つの「もの」として決して存在したことのない「オリジナル」に関するそうした議論は、所詮お遊びに過ぎない。そしてこのような場合、美は大量のキャッシュを積み上げる人の目に宿るのだ。
オンラインオークションのページ(トップのイメージ)は最終的な入札額が230万ドルに達したことを示唆している。オークションハウスはそのFacebookページで、最終価格が275万ドルに達したと報告している(後者の金額は、おそらくオークション手数料他が足されたものだろう)。
一方、「新たなる希望」と「帝国の逆襲」で用いられたルークのライトセーバー(かつてアナキンが所有しておりその後自分で作ったものと置き換えたもの)には37万5000ドルの価格がついた。これは映画に使われて以降数十年の間に1、2の部品が欠けてしまっていたにもかかわらず、オークションハウスの当初の希望価格であった15万から25万ドルの価格を上回る、良い入札価格だ。しかし、これはあのルーク・スカイウォーカーのライトセーバーなのだ。
それぞれの出品の落札者が誰なのかは発表されていない。しかしおそらく彼らは、R2をすぐに家に持ち帰って、いつものオイルバスを使わせたわけではないというのは確かだろう。あなたがたが誰であれ、お分かりか:私は本当に羨ましい。
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(翻訳:Sako)