クラウドポートは1月23日、個人が1円から貸付ファンドの取引ができるマーケットプレイス「Funds(ファンズ)」を正式ローンチ。初回の3ファンドは募集開始から約15分で、総額8320万円のファンド申し込みを完了した。
本日募集が開始されたのは、オンライン融資サービスを運営するスタートアップのLENDY子会社、不動産企画・開発や分譲事業を行うデュアルタップ、国内ノンバンク大手のアイフルの3社が貸付を行うファンド3種類だ。
LENDY子会社がLENDYへ貸付を行うファンドでは、募集金額700万円が31秒で申し込みを達成。またアイフルが連結子会社に対して貸付を行うファンドでは、予想利回りが年率1.8%の商品だが、募集金額の5000万円が15分7秒で完売となった。
平均投資申込額はLENDYのファンドで41万1765円、デュアルタップのファンドで28万7912円、アイフルのファンドで22万5225円だった。
投資家の年代では30代・40代が多く、合わせると全体の7割を超えた。20代の若い投資家も11%いたということだ。
クラウドポート代表取締役の藤田雄一郎氏は、2019年初のFunds発表時の取材に対し、「社債のメリットを備えつつ、デメリットを排除してモダン化された投資サービスとしてFundsを立ち上げた」と話していた。
正式リリースから短時間でのファンド完売について、藤田氏は「我々の仮説である社債的な投資にニーズがあるという裏付けを実証するようなものになったのではないか」とコメントしている。
同社は「今後もさまざまな組成企業が募集するファンドを提供していきたい」とし、「次回以降のファンド募集に向け、現在も上場企業をはじめとする複数のファンド組成企業候補となる事業者と協議を行っている」と述べている。