電話をかけようとすると、画面に当たる耳の形から所有者本人を判定する技術をYahooが開発

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あなたの携帯電話では、あなた本人しか入呼に出られない、としたら、すてきじゃないですか。しかもそのために指紋もパスワードもスワイプジェスチャも要らない。そのアプリは、電話をかけようとする人の耳の形をチェックする。指紋センサは使わない。今やどの携帯電話〜スマートフォンにもある、タッチスクリーンを使うだけだ。

それが、このたびYahooの研究所が作ったBodyprintのアイデアだ。

研究員のChristian HolzとSenaka ButhpitiyaとMarius Knaustが作ったBodyprintは、体の各部を各状況にもっとも合ったバイオメトリクス(生体認証)の指標として利用する。電話をかけるという状況では耳を利用するが、そのほかの状況では手のひら、握った手の最初の関節、デバイスを握ったときのエッジまわりの手の形、などなども本人認証に利用できる。

それだけいろんなものを認識できるのなら、スクリーンから指紋を認識した方が早いではないか? しかし今のセンサやスマートフォンのタッチスクリーンの技術では、指紋を正確に識別するほどの精度が得られないのだ。Bodyprintでは、指紋よりももっと大きなものなら、その形を区別できる。

耳や手のひらなどは、自分と似ている人がいるから、このシステムはどこまで正確に見分けてくれるのか? 彼らが書いた研究論文によると、正確度は99.52%、つまり1000回のうち5回しか間違えない、ということだ。

問題は、このアルゴリズムが、ちょっとでも怪しいと拒絶するタイプなので、“偽りの拒絶率”が体の全部位で26.82%と高いこと。耳だけなら7.8%だ(13回に1回は本人が拒絶される)。もしも電話の拒絶が4回に1回もあれば、ちょっと商品化は無理だろう。なお、試験に参加した人数はわずか12名だそうだ。

今は、商用レベルの完成度云々ではなく、コンセプトの初期という段階だ。スマートフォンの指紋判読も長年ひどかったが、最近になってやっと、不満をおぼえない程度の技術に成長した。

このチームは前にも、奇妙なものを使って本人同定を試みている。2012年にHolzはKinectとSurfaceを使って、人間がタッチスクリーンの上に立ったときの靴の形や大きさから本人性を判断しようとした。

[出典: AndroidAuthority]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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