あなたの学校が3Dプリンタを買ってくれないときは、どうするか? あなたがニューヨーク州立大学のShai SchechterやAndrey Kovalevのような人なら、自分で作るだろう。彼らが(プロトタイプを)作ったDeltaprintrがこのほどKickstarterに登場し、目標額19万5000ドルに対してすでに10万2000ドルを集めている。資金を集める目標は、安価でとても使いやすい3Dプリンタを、お金持ちでない学生たちのために生産することだ。すでにその目標は、ほとんど達成されたように見える。
ShaiはNY州立大Purchase校の学生、Andreyは同じくニューヨークのCooper Unionカレッジの工学部の学生だ。Andreyが彫刻の宿題をやっていたとき、3Dプリンタを使いたい、とひらめいた。大学からもらった1000ドルの研究助成金を使って、デルタ形プリンタの基本形を作った。MakerBotのようなデカルト座標を使うプリンタと違って、背の高い3本のレールを使う。最初は手作りだったが、今では商用生産の方法を探っている。お値段は475ドルと安い。ただしKickstarter用のバージョンはすでに売り切って、今はもっと拡販する方法を探している。
このプリンタは、キャリブレーションを自力で行う。調整を人間が行う機械器具は、おおむね悪夢だ。PLA樹脂を100ミクロンの精度でプリントする。ベッドを加熱しないので、ABS樹脂はプリントしない。
ShaiやAndreyと同席して彼らのプリンタが動くところを見たことがある。学生の作品とは思えないぐらい、よくできている。まさに熱意と頑張りの結晶だ。この製品の将来が楽しみだ。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))