PayPayは1月21日、スマホ決済サービス「PayPay」で本人認証サービス(3Dセキュア)に対応した。本人認証サービス(3Dセキュア)とは、事前にクレジットカード会社に登録した「パスワード」などを入力することで本人認証を行い、不正利用やなりすましを防ぐ仕組み。
PayPayでは12月に実施した「100億あげちゃう」キャンペーンにおいて、クレジットカードのセキュリティコードを何度でも入力できる脆弱性を突いた不正利用が多発。防止策の一環としてその後、クレジットカードを利用したPayPay経由の支払いについて上限金額を設定していた。具体的には、過去24時間以内の決済金額の合計が2万円、過去30日間(720時間以内)の決済金額の合計が5万円という制限で、家電量販店や旅行会社などでの高額商品の購入には実質使えなくなっていた。
今後は本人認証サービスに対応したクレジットカードを新規登録することで、クレジットカード利用時の上限金額が25万円(過去30日間)に引き上げられる。同社によると、クレジットカード利用時の上限金額は今後変更になる可能性があるとのこと。まずは上限25万円としてユーザーの動向を見るのだろう。
なお、登録済みのクレジットカードについてはそのまま利用できるが、過去24時間以内の決済金額の合計が2万円、過去30日間(720時間以内)の決済金額の合計が5万円の制限がかかる。従来同様、支払手段に銀行口座からチャージしたPayPay残高、またはYahoo!マネーを選択した場合には利用できる金額の上限はない。
利用できる本人認証サービスは以下の4種類だが、現在PayPayが対応しているクレジットカードブランドは、VISAとMasterCard、Yahoo!カードのみだ。
- Visa:Verified by Visa
- Mastercard:Mastercard SecureCode
- JCB:J/Secure
- American Express:American Express SafeKey
本人認証サービスの導入によって上限金額が引き上げられたことから、近い将来に「100億円あげちゃう」キャンペーンの第2弾があるかもしれない。いまのうちに本人認証サービスを設定しておきたいところだ。