2021年MWCは新型コロナ影響で6月に延期、現地開催にはこだわりを見せる

過去数カ月、新型コロナウイルスによって物事を2021年に先送りすることは問題ではないということが驚くほどクリアになった。やや言いにくそうにしていたが、全米民生技術協会(CTA)は最終的に1月のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)をオンラインでのみ開催するという決断を下した。他のテックショーも同様で、良くてもまだ決まっていないだけのことだ。また、このほどベルリンで開催されたIFAのような例もあるが、それでもかなり収容人数を減らしての実施だった。

例年2月下旬から3月上旬にかけて開催されるMobile World Congress(MWC、モバイル見本市)はパンデミックのためにキャンセルされた最初の主要テックショーだ。それは当然のことながら土壇場での苦渋の決断だった。しかし今となっては主催者のGSMAが正しい判断を下したことは明らかだ。

今週、MWCの主催団体はフラッグシップイブニングはバルセロナで開催されるが、催しは数カ月後に延期されることを発表した。現在のところ、6月28日〜7月1日を予定している。もちろんそれまでに多くのことが起こり得る。新規患者の数は少なくなるかもしれないし、ワクチンの接種が始まるかもしれない。しかし現状では、MWCのような規模のショーを開催するというのはあまりにも楽観的のように思える。

スケジュール調整した結果、GSMAはMWC上海イベントを2月にもってくる。こちらは比較的小さいイベントだ。どちらのイベントもしっかりとしたオンライン開催の計画を準備することになる。たとえ物事がまったく計画どおりにいったとしても、参加する可能性のある人の多くが移動や人混みを敬遠するのはもっともなことだ。MWCのようなイベントはその後に開催される計画中のイベントをどのように扱うかにも影響を及ぼす。

ハードウェアのショーの扱いは確かに難しい。というのも、ハードウェアショーは直接デバイスを手にしていじれるというのが魅力だからだ。それは2020年にオンラインでのみの開催となったハードウェアのイベントに共通する欠点だった。そうしたショーはコンピュータースクリーンを通じて開催されるとなると存在感をかなり失ってしまう。

画像クレジット: Josep Lago / AFP / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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