3Dプリントされた弾倉のビデオが、破壊的大容量「Wiki兵器」を誇示している

今日(米国時間2/7)、兵器の未来を誇示するビデオがYouTubeで公開された。24歳の進取的ガンマニアは、自作の大容量30連発弾倉を3Dプリンターで製造した。このアマチュア設計「Wiki兵器」を広く知らしめるべく、24歳の反抗的デザイナーは、銃の設計図にニューヨーク州アンドリュー・クオモ知事に因んで「クオモ」と名付けた。同知事は最近、8発以上入る弾倉を禁止する法案に署名した。「彼[クオモ]はこの弾倉に結び付けらたがっている」とデザイナーのCody WilsonはTalking Points Memoに語った。「その関係を永遠のものにしてやろう」

Wilsonのプロジェクト、Defense Distributedは、ユーザー生成百科事典のWikipediaのような巨大武器オンラインカタログを推進したいと考えている。オープンの修正可能な無料オンライン設計図は、すでに10万回以上ダウンロードされているとTPMは伝えている。

3Dプリント兵器は、成長するアマチュア3Dプリンティング業界の人々から激しく反発され、その運動は「メーカー・ムーブメント」と呼ばれている。人気の3Dプリンターメーカーで、この運動の象徴でもあるMakerbotは、武器製造に対する厳重な禁止令を発行した。

3Dプリンター会社のStratasysは、Wilsonが同社からリースしていたプリンターを没収して彼を阻止しようとしたが、その後Wilsonは別のStratasysプリンターを購入した。

この種のオープンソース運動の分散化という特性を踏まえると、誰が彼らのコミュニティーを組識化しようと目論んでいるのかを特定するのは困難だ。「目的は今われわれがやっていることに関わるコミュニティの形成を促進することだ。Defense Distributedの役割は、コンセプトを証明し基本的情報の断片を提供して誰もが学べるようにすること。われわれは主としてソフトウェアの組織だと考えている」

Wikipediaも、まさか銃製造者たちの世界的運動インスパイアすることになろうとは夢にも思わなかっただろう。しかし、テクノロジーが容易に手に入るこの新しい世界では、〈あらゆる〉グループが、自分たちの思想を21世紀のために再構築できるようになる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。